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火薬御飯

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私がたぶん小学生の頃プラモ屋で募集した見学ツアーの時だと思う。場所はその当時はドコに行ったか覚えていなかったが景色から富士学校で間違いなさそうだ。模擬演習などは今に比べたらあっさりしたもので印象が薄いが、その代わり乗車体験はサービス満点でシッカリ楽しませてくれた。
60式装甲車乗車体験走行Type60 APC富士学校JGSDF陸上自衛隊
乗車体験に使われたのは60式装甲車。既に73式も稼働していたが旧型の60式が数台、敷地内のグラウンドを観客を乗せて一回り。因みにコロナ前の富士学校では高機動車(メガクルーザー)だったので昔は出血大サービス。もちろん履帯の付いた装甲車ということで子供心にテンション爆上り。
60式装甲兵員輸送車乗車体験走行Type60 APC富士学校JGSDF陸上自衛隊
車内の撮影は原則禁止だったが遠方から行列の中から狙った。国産なので自動車と同じ右奥に操縦席がある。手前左側の壁がエンジンベイ。その奥に機関銃手を兼ねる車長席。兵員室は対面で6名でその後ろが荷物置き場がある。子供の私にも狭いと感じた。というのも既にその頃から将来は自衛隊に就職する気でいたので「これに乗って戦うんだ」とか夢想していた。
60式装甲兵員輸送車 Type60 APC富士学校JGSDF陸上自衛隊
73式やその後継の89式は調達数が少なく、そのため60式の運用期間は長かったと思う。車体前面に機銃架があって勇ましい印象が大好きだった。96式から装輪式となり後継車は輸入になるらしい。昭和の自衛隊はまだ諸外国に比べ見劣りする感があったが、それゆえ黎明期を支えた初期の国産装備品は印象深い。ファインモールドから1/35プラモが発売されている。

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大戦後期の連合軍戦車のラインナップに力を入れてきたタミヤが久々に「タミヤらしい」ドイツ軍戦車を発表してくれた。Ⅳ号駆逐戦車/70(A)!タミヤニュースvol.70前後の記事を見て初めてフルスクラッチに挑戦したのは中学生の頃。タイトルは「ラング・スペシャルタイプ」だったな。
tamiya-panzer-iv70a-1-35381.jpg
Ⅳ号H型とⅣ号駆逐戦車を2台使うのは少々フトコロが痛かった。J型のアイドラーホイールはブルムベアにオプションで付いていたものを使う。でもメッシュ製シェルツェンは「金物屋で買ってきて下さい」という指示だったと思うが今のように品が揃わず結局シェルツェンは付けなかった。完成した初スクラッチビルドは見栄えが良く当時の私は大いに満足していた。
その頃の資料にこのタイプを「折衷型」とするものがあったが、それが後世の呼び方なのは子供でも察しが付いた。その後フォマーグ社が開発した従来の「ラング」をアルケット社が並行生産した生産簡略型が本車というのがしばらくの間定説となっていた。もちろんこの説は間違いではない。
このタミヤのキットも「Ⅳ号駆逐戦車/70(A)」となっているが、英語表記は「Panzer IV70(A) 」(=Ⅳ号戦車L70砲アルケット社製)になっている。
Tamiya German Panzer IV70(A) Tankタミヤ ドイツ IV号戦車70(A)Ⅳ号駆逐戦車
最近の説では本車は既に駆逐戦車ではなく主力戦車Ⅳ号J型の後継車とするのが有力になっている。Ⅳ号戦車は砲塔にL70砲を搭載ことができず、またこれ以上の装甲防御力の強化も難しいため、L70/75㎜砲の搭載を前提にした本車を正式なⅣ号の後継主力戦車として正式化したという。主力戦車に格上げされたことで駆逐戦車大隊でなく機甲師団にも配備できるようになった。おそらく当時よくあった編成に本車を主力戦車にヘッツアー(E-10他)など軽駆逐戦車を直協に付ける体形を想定したのではなかろうか。
キットは実車通りJ型最後期の車台に駆逐戦車の戦闘室を載せた形状で既存のモデルのアップグレードにも一役買うに違いない。既にドラゴンモデルズからも発売されているが組み立て易さはドラゴンの比ではないだろう。実車は、例の前面装甲に75㎜砲弾が突き刺さったアルデンヌで遺棄された車両がソミュールに現存する。タミヤも早くから目を付けたことだろう。

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1月25日はゼレンスキーの誕生日。それに合わせて主力戦車の供与が発表された。これから春に向けて対独戦の記念日が増える。その前に気勢を削ぐように各国が大々的に宣言。対戦車ミサイルの善戦から戦車不要論も囁かれたが戦略兵器が規制された局地戦で戦車は重要な外交カードになる。
ウクライナ Украї́на戦車供与チャレンジャー2
主力戦車の供与は時間の問題で発表時期は水面下で折衝がされていたはずだ。イギリスは外交的にも地政学的にもロシアから最も遠く比較的刺激が少なくて済む。チャレンジャー2の実力は実戦で立証済み。英軍戦車伝統の重装甲はNATO軍の戦車兵からも人気が高い。チャレンジャーは元々英軍のチーフテン主力戦車の輸出仕様(シャーイラン戦車)のキャンセル分を英軍に合わせた改良版でベースが、長期に渡り運用され続けた信頼性も高い。
ウクライナ Украї́на戦車供与レオパルド
レオパルドは事実上NATOの主力戦車で攻守共強力な上、隣国ポーランド等にも配備され訓練上も導入時期的にも有利。旧型レオパルド1が2400両以上、レオパルド2が2000両以上生産され欧州全体で慣熟や補給体制も整っている。またすでにウクライナには派生型のゲパルト対空戦車や同じく追加支援でマルダー歩兵戦闘車の供与も決まっており今後ウクライナ軍の西側装備化と共に悲願のNATO加盟を後押しする存在になるに違いない。
ウクライナ Украї́на戦車供与M1エイブラムス
ゼレンスキーが最も供与を望んでいたM1エイブラムスは名実共に評価が高く、そのぶんロシアが最も嫌がる存在。ただゼレンスキーも悪名高き劣化ウラン弾は使いたくないはず。ウクライナに供与される場合はポーランドか台湾に輸出される分から引き抜くカタチになるかと思う。米軍標準仕様のガスタービンエンジンでは燃料補給に専用の車両と部隊が随伴する必要があり、輸出の場合はディーゼルエンジンに換装されるかユーロパワーパックの搭載も検討され、イラク治安維持軍仕様は劣化ウラン装甲も降ろされている。当然チャレンジャー2やレオパルド2より導入時期は遅くなる。
各国とも訓練面でも機密保持の観点からも最新型ではなく保管状態にある前型やダウングレード化もされるかもしれない。また今後とも主力戦車を含む装備品のの供与を申し出る国は増えるものと思われる。更にNATO各国や欧州連合内でもウクライナとの関係を巡る密かな覇権争いも始まる。

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災害派遣要請が遅かったという発言が多かったが、それ以前に県内テレビの報道がなぜかほとんどなかった。そんなインターネット上の論争とは全く関係なく自衛隊は清水区に臨場。粛々と給水支援の任に当たっていた。
第34普通科連隊JGSDF 34th Infantry Regiment陸上自衛隊第1師団静岡県御殿場市板妻駐屯地(旧陸軍歩兵三十四聨隊橘連隊)給水支援台風15号(令和4年9月24日)静岡市清水区大規模断水(三保文化ランド)東海大学自然史博物館東海大海洋学部博物館
もう少し出動要請が早ければ仮設浴場「野外入浴セット2型」の展開もあったかもしれない…といわれると要請が遅れたのが俄かに恨めしい(笑)。断水時に給水タンクと仮設浴場はセットなのだそうだ。給水所の場所は三保半島先端の東海大学博物館。通称「三保文化ランド」。時間は他と同じ夜9時までと明記されていたが後に24時間になったらしい。さすが自衛隊。
第34普通科連隊1t水タンクトレーラ給水支援JGSDF 34th Infantry Regiment陸上自衛隊第1師団静岡県御殿場市板妻駐屯地(旧陸軍歩兵三十四聨隊橘連隊)台風15号(令和4年9月24日)静岡市清水区大規模断水(三保文化ランド)東海大学自然史博物館東海大海洋学部博物館
地元でも有名な第34連隊と言えば熱海土石流にも駆け付けた災害救助のエキスパート集団。その名を聞くだけで勇気付けられる。給水は陸自の1t水タンクトレーラー横にクルマを停め自衛官殿が容器に水を入れてくれる。トレーラーのタンクの容量は1000ℓで各地の水道局が使用している機材と同じ。随伴の3トン半水タンク車から補充するため途切れることがない。
第34普通科連隊1t水タンクトレーラ給水支援JGSDF 34th Infantry Regiment陸上自衛隊第1師団静岡県御殿場市板妻駐屯地(旧陸軍歩兵三十四聨隊橘連隊)3トン半水タンク車台風15号(令和4年9月24日)静岡市清水区大規模断水(三保文化ランド)東海大学自然史博物館東海大海洋学部博物館
この時は3トン半水タンク車は水の補充に出掛けていたらしい。駿河区や葵区は通水しているので、それほど遠くではあるまいが何処で給水するのかは不明。また同時に航空自衛隊浜松基地の給水車が清水区内の病院や介護施設等に生活用水を給水しているという。どちらも県内で転回は爆速。
第34普通科連隊1t水タンクトレーラ給水支援JGSDF陸上自衛隊34th Infantry Regiment第1師団静岡県御殿場市板妻駐屯地(旧陸軍歩兵三十四聨隊橘連隊)台風15号(令和4年9月24日)静岡市清水区大規模断水(三保文化ランド)東海大学自然史博物館東海大海洋学部博物館
SNSで「川勝県知事を選んだのは静岡県民だ」という多数のご指摘が飛び交った。そういうご意見の方は川勝が当選した二ヵ月後に総理大臣になったのが鳩山由紀夫だったことを思い起こしてほしい。鳩山はすぐに交代したが、一度当選した自治体の長を交代させるのは容易ではない。幸い今回は人的被害は少なかったが為政者が判断を誤ると被害は返って拡大する。

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私が子供の頃、清水みなと祭りの開会式には必ずブルーインパルスが編隊飛行を披露してくれた。覚えているのは小学校低学年くらい。使用機はF-86F。今となっては小型の機体だがベースはジェット戦闘機。かなりの轟音を響かせ、記憶では現在より遥かに低い高度を4機から6機の編隊でローパス。それがお祭りの一部であることをごく当たり前の事だと思っていた。
F-86F (02-7962)Blue Impulseブルーインパルス河口湖自動車博物館飛行舘Kawaguchiko Motor Museum Kawaguchiko Fighter Museum
河口湖博物館の機体(02-7962号機)は再塗装されてはいるものの1970年~73年の間に実際に(浜松基地所属の)ブルーインパルスに在籍した機体ということで、もしかしたら私が見た飛行のうちの一機だったかもしれない。
昔の清水といえば今より活気というより荒っぽい所で、それも生まれた街なので普通のこと。また70年代前半といえばまだベトナム戦争の最中。ブルーインパルスどころか自衛隊に対する世間の風当たりも今では信じられないほど強かった。ただ子供心に、清水は街にも政治家にもヤクザが大勢いるから、つまらない反対派なんか逆に脅して自衛隊を呼んでこれるのだろうと思っていた。もちろん当時からみなと祭りには護衛艦も来ていた。
T-33複座ジェット練習機P-80シューティングスターShooting Star河口湖自動車博物館飛行舘Kawaguchiko Motor Museum Kawaguchiko Fighter Museum
70年代の浜松基地は南と北に分かれ、F-86の他T-33練習機を保有する操縦学校、実験航空隊、教材整備隊等の訓練基地だった。そのためT-33シューティングスターを見る機会も多く、T-2時代のブルーインパルスも浜松が拠点。80年代末にT-4に改編されるまでT-33もなかなかのジェットサウンドと無塗装の特徴的な直線翼を光らせ遠州灘上空を連日飛行。現行のF-15やF-2ほど洗練されない第一世代ジェット戦闘機の雄姿が何とも懐かしい。

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