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イベント
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静岡県は非常事態宣言に関係ないはずなのに、近県の自粛や時短を横目に催し物やイベントが飛びまくっている。そんな世間の喧騒を縫って「聖地」弁天島海浜公園に来てくれました「ゆるキャンΔキッチンカー」。

聖地というのはあくまで自分の脳内の作業で、宗教みたいなものなんだけど、キッチンカーが来てくれるだけで大イベント会場気分。あいにくこの日は少し腹の具合が優れず、さすがに丼モノは入らなかった。メニューは「キャンプファイヤー丼」と「やっぱりスープ」。缶バッジとマグカップのおまけ付き。マグカップだけでもゲットしてくるんだったと少し後悔。まあいい。浜松でも身延でもまた行けばイイんだ。行くつもりだ。

実はコッチがお目当て。しまりん仕様のビーノとトリシティ、それに鳥羽先生のハスラー。ここ浜松はスズキとヤマハの本拠地。ホンダ製と化してしまったビーノはともかくトリシティはヤマハも推したいところか。

野クル全メンバーに赤鳥居。浜松はなでしこちゃんの故郷ということで意気込みを感じる。来場者は女性複数やカップルなど非オタク系の型も多く極めて健康的。余談だがドラマ版の登場人物がとても魅力的に見えた。二次元以外興味が失せた世捨て人の私でさえ魅かれるものが確かにある。

ゆるキャンΔ漫画・アニメが起爆剤となってキャンプやキャンプ飯が大ブレイクしているのはご承知の通り。セカンドシーズン終了後にキッチンカーが出動するのは珍しい。いつものことだがブームが過熱するとマナーの問題が出てくるのも致し方ない。番組の中でも述べられているが公共の場所で火を使うことも多い。ルールを守って末永いブームになってほしい。

聖地というのはあくまで自分の脳内の作業で、宗教みたいなものなんだけど、キッチンカーが来てくれるだけで大イベント会場気分。あいにくこの日は少し腹の具合が優れず、さすがに丼モノは入らなかった。メニューは「キャンプファイヤー丼」と「やっぱりスープ」。缶バッジとマグカップのおまけ付き。マグカップだけでもゲットしてくるんだったと少し後悔。まあいい。浜松でも身延でもまた行けばイイんだ。行くつもりだ。

実はコッチがお目当て。しまりん仕様のビーノとトリシティ、それに鳥羽先生のハスラー。ここ浜松はスズキとヤマハの本拠地。ホンダ製と化してしまったビーノはともかくトリシティはヤマハも推したいところか。

野クル全メンバーに赤鳥居。浜松はなでしこちゃんの故郷ということで意気込みを感じる。来場者は女性複数やカップルなど非オタク系の型も多く極めて健康的。余談だがドラマ版の登場人物がとても魅力的に見えた。二次元以外興味が失せた世捨て人の私でさえ魅かれるものが確かにある。

ゆるキャンΔ漫画・アニメが起爆剤となってキャンプやキャンプ飯が大ブレイクしているのはご承知の通り。セカンドシーズン終了後にキッチンカーが出動するのは珍しい。いつものことだがブームが過熱するとマナーの問題が出てくるのも致し方ない。番組の中でも述べられているが公共の場所で火を使うことも多い。ルールを守って末永いブームになってほしい。
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イベント
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ドラマ(実写版)シーズン2は再現度が高いだけでなく登場人物や演出にも独自の魅力を見せてくれておもしろい。舞台は当然のように実際の(地名通りの)場所でロケ。違和感もなく観光地としての魅力を発信している。
特にシーズン2はアニメもドラマも(山梨)県外が多いためロードムービー的な転回が出てきて楽しさも倍増。バイク(しまりんビーノ)の出番も増え存在感UP。コミュニティープラザで見落とした所をまた見たくなった。

コミュニケーションプラザの車両は「本栖」のダミーナンバープレートだったが、コチラは身延町ナンバーに自賠も入った実働状態。撮影車両かは不明だがドラマ版と同じいわゆるOEMビーノ。アニメ版は1期2期共ヤマハ製BA-SA26J型なのに対しドラマ版はホンダ熊本工場製の2BH-AY02型。

SA26Jが丸型なのに対しAY02はホンダ車に共通の縦長。それに「ゆるキャンΔ」のロゴやレターが入る。メーターを含むハンドル周りはホンダ・ダンク(2BH-AF78)と同型。ハンドルバーやクランプカバーは旧型ヤマハ製はメッキ仕上げで高級感があり磨き甲斐がある。右ミラーはたぶん順ネジ。

丸いミラーはホンダ製だ。ヤマハは横楕円が多い。ハンドルバーのスイッチボックスもヤマハは金属製だがホンダは黒い樹脂製。これは退色しやすく古くなると毛羽立ってくる。グリップも旧型は茶色の樽型でトラッド調。コチラはスポーティー。この車両はフロントフォークにスピーカーが付いていて、アニメと同じ声で「コンニチワ!」とかしゃべるぞ!(笑)

エンジンを含む車体後半のデザインはホンダ・ジョルノ(AF77)と共通…と思って前方に目をやると、ホンダの特徴である床下燃料タンクのためフロアが厚い。レッグシールド内側やフェンダーを含む前輪周りまでジョルノと共通となると、逆にヤマハ製はフロントカウルのライト周りくらい。それだけでアイデンティティーを主張するビーノのデザインってスゴイ。

車体後半はジョルノそのものだが違和感はない。ヤマハ純正ビーノのテールレンズはなぜか退色がひどく色褪せてくるが、重要保安部品ゆえ改善されていることに期待。ついでにシートも縫製がもろくすぐに捲れてしまうので、国産の高品質に期待したい。身延町登録(身延町 き 902)のナンバープレートはダミーではなく本物で公道走行が可能。作中で「本栖」という地名がよく登場するが本栖は湖の名前で厳密には地名ではない。本栖湖は1/3くらいが身延町で残り2/3は富士河口湖町。ホイールは鉄チン。

遠景に偶然写った敬虔なる巡礼者様のSA26J型ビーノ。原作とアニメはこちらの型。作中ではサイドカバーにサドルバッグが掛ってほとんど見えないがこれだけ違う。エンジンはヤマハ製は3バルブのハイメカだが海外製(台湾山葉機車)なのに対しOEMビーノは国内生産に戻っている。もちろん私的にこっちのヤマハ純正が推し。ホイールもキャストのヤマハがカッコイイ。SA26Jは生産終了で、これから個体数が減ってくる貴重な逸品。

その隣りに並ぶOVAに登場するトリシティ125と2期冒頭で野クルが初日の出を見に行く鳥羽先生(グビ姉)のスズキハスラー。因みにお爺ちゃんのワンボックスはアニメがホンダN-VAN風で車種不明、ドラマはハイエース。バイクがトライアンフ・スラクストンという以外それほど重要視されてないので展示はなし。トリシティにもフロントカウル下にスピーカーがあってビーノ同様に喋る。ただ突然声が聞こえるとビックリするしコワい。
特にシーズン2はアニメもドラマも(山梨)県外が多いためロードムービー的な転回が出てきて楽しさも倍増。バイク(しまりんビーノ)の出番も増え存在感UP。コミュニティープラザで見落とした所をまた見たくなった。

コミュニケーションプラザの車両は「本栖」のダミーナンバープレートだったが、コチラは身延町ナンバーに自賠も入った実働状態。撮影車両かは不明だがドラマ版と同じいわゆるOEMビーノ。アニメ版は1期2期共ヤマハ製BA-SA26J型なのに対しドラマ版はホンダ熊本工場製の2BH-AY02型。

SA26Jが丸型なのに対しAY02はホンダ車に共通の縦長。それに「ゆるキャンΔ」のロゴやレターが入る。メーターを含むハンドル周りはホンダ・ダンク(2BH-AF78)と同型。ハンドルバーやクランプカバーは旧型ヤマハ製はメッキ仕上げで高級感があり磨き甲斐がある。右ミラーはたぶん順ネジ。

丸いミラーはホンダ製だ。ヤマハは横楕円が多い。ハンドルバーのスイッチボックスもヤマハは金属製だがホンダは黒い樹脂製。これは退色しやすく古くなると毛羽立ってくる。グリップも旧型は茶色の樽型でトラッド調。コチラはスポーティー。この車両はフロントフォークにスピーカーが付いていて、アニメと同じ声で「コンニチワ!」とかしゃべるぞ!(笑)

エンジンを含む車体後半のデザインはホンダ・ジョルノ(AF77)と共通…と思って前方に目をやると、ホンダの特徴である床下燃料タンクのためフロアが厚い。レッグシールド内側やフェンダーを含む前輪周りまでジョルノと共通となると、逆にヤマハ製はフロントカウルのライト周りくらい。それだけでアイデンティティーを主張するビーノのデザインってスゴイ。

車体後半はジョルノそのものだが違和感はない。ヤマハ純正ビーノのテールレンズはなぜか退色がひどく色褪せてくるが、重要保安部品ゆえ改善されていることに期待。ついでにシートも縫製がもろくすぐに捲れてしまうので、国産の高品質に期待したい。身延町登録(身延町 き 902)のナンバープレートはダミーではなく本物で公道走行が可能。作中で「本栖」という地名がよく登場するが本栖は湖の名前で厳密には地名ではない。本栖湖は1/3くらいが身延町で残り2/3は富士河口湖町。ホイールは鉄チン。

遠景に偶然写った敬虔なる巡礼者様のSA26J型ビーノ。原作とアニメはこちらの型。作中ではサイドカバーにサドルバッグが掛ってほとんど見えないがこれだけ違う。エンジンはヤマハ製は3バルブのハイメカだが海外製(台湾山葉機車)なのに対しOEMビーノは国内生産に戻っている。もちろん私的にこっちのヤマハ純正が推し。ホイールもキャストのヤマハがカッコイイ。SA26Jは生産終了で、これから個体数が減ってくる貴重な逸品。

その隣りに並ぶOVAに登場するトリシティ125と2期冒頭で野クルが初日の出を見に行く鳥羽先生(グビ姉)のスズキハスラー。因みにお爺ちゃんのワンボックスはアニメがホンダN-VAN風で車種不明、ドラマはハイエース。バイクがトライアンフ・スラクストンという以外それほど重要視されてないので展示はなし。トリシティにもフロントカウル下にスピーカーがあってビーノ同様に喋る。ただ突然声が聞こえるとビックリするしコワい。
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旅行・ツーリング
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アニメのガヴリールドロップアウト(2017年1~3月)はあまり意識せず何となく見ていて後から聖地に気が付いた程度。「勇しぶ。」もそんな感じだったかな。原作が電撃なので、そんな感じの設定のギャグコメで、ストーリー的には転回とオチの付け方が上手く悪くない内容だったと思う。

後半に弁天島周辺が舞台になる水着回があって、子供の頃行った景色を思い出して懐かしいと思ったりした。実際ここ弁天島の海岸と赤鳥居、そして背後の浜名大橋のミクスチャーは、他ではまず見られない象徴的な景色。その海岸と海浜公園まで僅か数十メートルのJR弁天島駅の殺風景な感じも良い。ド田舎の駅風情だが、これでも東海道本線と新幹線が並走する大動脈。周りがほとんど海で駅前に旅館が並ぶ旅情もたっぷりの好立地。

線路とホームは高架にあるのだが地下道のような通路を通って南口しかない。またホームも異様に幅が広く大きい。昔は一度の大勢の乗降客があっただろうなどと想像すると少し寂しい気もする。この弁天島駅で降りるのは初めてだが、子供の頃この前に海岸に潮干狩りに来たことがあった。祖父の車で来たと思うが、JR(国鉄)で来る観光客も多かったことだろう。

海水浴には電車で来るのがアニメでは定番。でも昭和のレジャーブームのようなゴミゴミした観光地のアーカイブスなんか考えただけで寒気がする。今は閑散としたかつての観光地、あまり流行らなかったアニメの聖地で自分勝手にマッタリ妄想に浸れることこそオタクにとって至福の時。

後半に弁天島周辺が舞台になる水着回があって、子供の頃行った景色を思い出して懐かしいと思ったりした。実際ここ弁天島の海岸と赤鳥居、そして背後の浜名大橋のミクスチャーは、他ではまず見られない象徴的な景色。その海岸と海浜公園まで僅か数十メートルのJR弁天島駅の殺風景な感じも良い。ド田舎の駅風情だが、これでも東海道本線と新幹線が並走する大動脈。周りがほとんど海で駅前に旅館が並ぶ旅情もたっぷりの好立地。

線路とホームは高架にあるのだが地下道のような通路を通って南口しかない。またホームも異様に幅が広く大きい。昔は一度の大勢の乗降客があっただろうなどと想像すると少し寂しい気もする。この弁天島駅で降りるのは初めてだが、子供の頃この前に海岸に潮干狩りに来たことがあった。祖父の車で来たと思うが、JR(国鉄)で来る観光客も多かったことだろう。

海水浴には電車で来るのがアニメでは定番。でも昭和のレジャーブームのようなゴミゴミした観光地のアーカイブスなんか考えただけで寒気がする。今は閑散としたかつての観光地、あまり流行らなかったアニメの聖地で自分勝手にマッタリ妄想に浸れることこそオタクにとって至福の時。
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オートバイ
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車両単価が安い原付スクーターを、工数の掛る分解整備までして乗り続けるユーザーは少ないと思う。特に電気系は古くなっても見た目では劣化がわかりにくいし、導通や接点は交換以外に回復させる手段はない。だが低年式とはいえまだ多少の個体数はあるし勉強だと思ってやってみる。
リード90と部品取りのキャビーナ90のフライホイールを外し、部品取りを実験用に様子をみながらジェネレーターを外す。CDI点火で配線やカプラーの互換性を確認しながら分解していく。本体はあくまでリード90だ。

だから今のところリード90のほうが圧倒的に程度が悪い。リード90のクランクケースからジェネレーターを外したところ。ジェネレーターのコイルにオイルが付着している。マフラー付け根の排気漏れがシュラウド内からフライホイールに流れ込んだものと思う。これに冷却ファンが吸い込んだ外気の埃などが絡んでこびり付いてしまっている。フライホイールのサビも汚れを溜め込む一因。普通はここまでスラッジが溜まることはない。

分解のテスト用に外した部品取りキャビーナ90のジェネレーター。リード90が6極のコイルに対しキャビーナは8極。こちらのほうが高年式で強力そうだが、現状を無暗に変えたくないので、とりあえず今付いているリード90のジェネレーターを洗浄して使うつもり。こちらのキャビーナのほうがキレイだが外周のフライホイールとの接触面が腐食しているのは同じ。

キャビーナのクランクケースは予想外にキレイな状態に保たれていた。導風の通路が、ファンが時計周りに回転してシリンダー下側から冷気を送っているのがわかる。クランクケースは8㎜フランジボルトで、内側4本、外側3本で固定されている(たぶん)。クランクケース右側はこれでクリアになったので、左側の駆動系のスタータードリブンギアさえ外れれば(特殊工具・セパレーターが必要)クランクケースを「割る」ことも可能だ。俄然欲が出てきてしまうが…ベアリングとシールの交換も自宅でできるか?
リード90と部品取りのキャビーナ90のフライホイールを外し、部品取りを実験用に様子をみながらジェネレーターを外す。CDI点火で配線やカプラーの互換性を確認しながら分解していく。本体はあくまでリード90だ。

だから今のところリード90のほうが圧倒的に程度が悪い。リード90のクランクケースからジェネレーターを外したところ。ジェネレーターのコイルにオイルが付着している。マフラー付け根の排気漏れがシュラウド内からフライホイールに流れ込んだものと思う。これに冷却ファンが吸い込んだ外気の埃などが絡んでこびり付いてしまっている。フライホイールのサビも汚れを溜め込む一因。普通はここまでスラッジが溜まることはない。

分解のテスト用に外した部品取りキャビーナ90のジェネレーター。リード90が6極のコイルに対しキャビーナは8極。こちらのほうが高年式で強力そうだが、現状を無暗に変えたくないので、とりあえず今付いているリード90のジェネレーターを洗浄して使うつもり。こちらのキャビーナのほうがキレイだが外周のフライホイールとの接触面が腐食しているのは同じ。

キャビーナのクランクケースは予想外にキレイな状態に保たれていた。導風の通路が、ファンが時計周りに回転してシリンダー下側から冷気を送っているのがわかる。クランクケースは8㎜フランジボルトで、内側4本、外側3本で固定されている(たぶん)。クランクケース右側はこれでクリアになったので、左側の駆動系のスタータードリブンギアさえ外れれば(特殊工具・セパレーターが必要)クランクケースを「割る」ことも可能だ。俄然欲が出てきてしまうが…ベアリングとシールの交換も自宅でできるか?
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NEWS
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会社に休業補償の申請書類の提出を求められているのだが…めんどくさいなァ。労災じゃないから休業補償ではないのだが傷病手当の慰労金というのが戴けるらしい。想定外だが、これだから大手は有り難い。ただ案の定、掛かり付け医に断られ、急がば回れと健保協会に説明を聞きに行く。

と、いうのも私の場合、救急搬送された病院から掛かり付け医や今受診中の通院リハビリまで3回の転院で5ヵ所の医療機関、別に4ヵ所でコロナを理由に外来受診を拒否されている。それを健保協会で口頭で説明するのも面倒だし、何より相手にわかりにくく時間が掛かってしまう。そこで事前に医療機関名を時系列に書き込んだ略図を作成してプリントアウトして持参。それを基に説明する。当の医療機関とは対照的に健保協会の方の説明は親切で丁寧。いく通りかのプランを教えてくれたが、まずは一つ書類が完成してみないと続きができない。そこで最初に入院した日赤で入院期間中だけ証明してもらえるよう書類を作成してもらうことにした。
後日、日赤の窓口に行くと「書類受付」という独立した窓口があった。ここで傷病手当の申請書類。別に入院中掛っていた脳神経内科の窓口で紹介状の発行を頼む。これ等は、治療や施術のような直接的な医療行為ではなく医療事務に当る。評価の高い名医でも事務が下手な事がある。発行するまでに二週間ほど掛ると説明されるが、手続きはあっさり終了した。

まだここから転院とか紹介状とか複雑な経過があるのだが、また健保協会で聞いてボチボチ手続きしていくつもり。救急搬送とか入院なんて一生の内にそう何度もあったら困るが、勤め人の役得はフルに使わせてもらおう。実際、入院直前まで、民度の低い弊社社員共が面倒臭がってやりたがらなかった複数の事業所で勤務という激務をこなしてきたんだから。

と、いうのも私の場合、救急搬送された病院から掛かり付け医や今受診中の通院リハビリまで3回の転院で5ヵ所の医療機関、別に4ヵ所でコロナを理由に外来受診を拒否されている。それを健保協会で口頭で説明するのも面倒だし、何より相手にわかりにくく時間が掛かってしまう。そこで事前に医療機関名を時系列に書き込んだ略図を作成してプリントアウトして持参。それを基に説明する。当の医療機関とは対照的に健保協会の方の説明は親切で丁寧。いく通りかのプランを教えてくれたが、まずは一つ書類が完成してみないと続きができない。そこで最初に入院した日赤で入院期間中だけ証明してもらえるよう書類を作成してもらうことにした。
後日、日赤の窓口に行くと「書類受付」という独立した窓口があった。ここで傷病手当の申請書類。別に入院中掛っていた脳神経内科の窓口で紹介状の発行を頼む。これ等は、治療や施術のような直接的な医療行為ではなく医療事務に当る。評価の高い名医でも事務が下手な事がある。発行するまでに二週間ほど掛ると説明されるが、手続きはあっさり終了した。

まだここから転院とか紹介状とか複雑な経過があるのだが、また健保協会で聞いてボチボチ手続きしていくつもり。救急搬送とか入院なんて一生の内にそう何度もあったら困るが、勤め人の役得はフルに使わせてもらおう。実際、入院直前まで、民度の低い弊社社員共が面倒臭がってやりたがらなかった複数の事業所で勤務という激務をこなしてきたんだから。
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アニメ・特撮・映画
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昔の記憶を引っ張りだすのが疲れる年齢になってきた。怪獣映画で見に行ったのを憶えているのは「ゴジラ対ガイガン」あたり。ガメラなら「ガメラ対ジャイガー」を見に行ったようなのだが…内容をよく覚えていない。テレビシリーズなら「帰ってきたウルトラマン」はわりとよく見ていたと思う。初代ウルトラマンやウルトラセブンは再放送で見た。我々より一世代前になる庵野監督の世代なら、草創期の特撮ヒーローを、学校から帰ってテレビ(白黒が大半)でリアルタイムでご覧になったことだろう。
自主制作映画はなぜか「帰ってきたウルトラマン」だが、天皇陛下と同い年ならウルトラセブンあたりがド真ん中だろうか?と思ったり。

この辺りの著名人をほぼ同世代に括ってご幼少期の砌に思いを馳せると、ふと気付くことがある。「シン・ゴジラ」監督様であっても、実は(私と同様)初代「ゴジラ」はテレビの再放送等で後から見たはずだ!ということ。この点は私も同じ。昭和40年代、テレビも映画も円谷を筆頭に怪獣モノの人気はすさまじく、ゴジラなんか立ち見をした覚えもある。「ゴジラ対〇〇」のタイトルが付くシリーズ中盤になると、ゴジラとラドン、アンギラスあたりまでは人類の味方となって侵略者やその手先の悪い怪獣と戦ってくれる善玉(イイモノ)で、子供たちは皆手を叩いて声援を送った。
そんな子供にとって初代ゴジラのモノクロ独特の陰気さと恐怖感はショックだった。ゴジラは最初から悪役でひたすら街を破壊し続ける。自衛隊の抵抗も無意味で東京が灰塵に帰すリアル感は恐怖以外の何物でもない。

またクライマックスの「オキシジェン・デストロイヤー」でゴジラが溶解し、起爆した芹沢も自ら命綱を断って没するシーンは、往年の戦争映画のような重々しさで、それまで見た怪獣映画のあの爽快感とは対照的な沈痛なものだった。庵野は「シン・ゴジラ」でこうした未知の巨大生物の不気味さや先の見えない恐怖感をリバイバルしてくれたと個人的には解釈している。平成のウルトラマンや仮面ライダーは確かに今の子供達のものだ。だが派手で先進的な平成シリーズに何か欠けている「これじゃない感」を今の子供にもわかるように補足してくれていると思う。ではなぜ「帰ってきたウルトラマン」?私も個人的に大好きだった。その後、A(エース)、タロウ、レオ…と続くが、少々息切れした感は否めない。何が?

ウルトラマン(シリーズ)の怪獣は、対極にある仮面ライダーの怪人(改造人間)とは一線を画す強烈な個性を持っていた気がする。番組の制作過程が違うから当然だが、ウルトラ怪獣にはマニアが云う造形度の高さと共に、個々に様々な設定、発生原因やバックグランドを持っていた。予算の都合で着ぐるみ(バルタン星人やアボラスなど)の高度なリメイクをやってのけた造形士の技量も特筆すべきところだ。ウルトラセブンは宇宙人の比率が増え、怪獣も宇宙人が侵略のために生み出した人造モンスターが大半。
一方の初代ウルトラマンの怪獣は太古から潜んでいた恐竜の派生形や突然変異的ないわゆる自然発生的な生物が多い。自然界で進化した生物に、ドリルやミサイルなどの武器はない。帰ってきたウルトラマン(ジャック)もこの傾向が残っていた。だがAになるとヤプール人といういわば「悪の組織」が産み出した合成生物(超獣)となり、タロウになると妙なモチーフを持った妖怪のような奴が増えてくる。その前後の円谷ヒーロー、ミラーマンはインベーダー、ジャンボーグAはグロース星人、流星人間ゾーンでは、ゴジラとゾーンファイターは完全に同じ立ち位置が与えられ、他の怪獣は全て悪の手先として誕生した。昭和ウルトラマンは、レオを最後に中断。少し後の80振るわず、アニメ版のザ・ウルトラマンは大滑りして、昭和シリーズは幕を降ろした。

侵略者がバックにいる怪獣は、侵略者自身が目的を説明するような場面も多いが、自然発生的な怪獣は科特隊やMATが解明していく過程が、円谷プロらしく学術的な考証も盛り込まれ知的でドラマチック。その謎解きが、テレビで見ている子供まで物語に引き込まれるところだった。
自然発生的な怪獣はまた、生物として道理に適った形状をしており、生き生きとした造形が不気味な現実感を放っていた。だからウルトラ兄弟以上に怪獣達も人気があり、ブルマァクのソフビ(オモチャ)の売れ行きは今のポケモンや遊戯王の比ではなかった。男の子のいる家には必ず何体かころがっていた。かくいう私も何匹か持っていたが、最も印象深かったのは「ヘドラ」だ。このソフビは劇中の第二形態あたりを再現。ヘドラは成長と共に外形が崩れて不気味さが増し、その他にも飛行形態など様々に形も変え、文字通り毒を吐いて暴れ回る。人類に逃げ場はない。その強大さは、後のビオランテやレギオンのような大怪獣をも凌ぐ圧巻だった。

これには70年代の著しく進歩し続ける科学文明の弊害の最たるもの、公害問題と自然破壊に対する警鐘というメッセージが込められていた。公害病に苦しむ人が増える中でも、繁栄を享受し見て見ぬ振りをする大人達への反面教師だったかもしれない。と、同時に、ピープロのスペクトルマンや創通のサンダーマスクなど、円谷を追う巨大ヒーロー達に対抗するため、怪獣をより強大化させようとした一つの到達点かとも思う。
映画本編は当時社会問題化していた公害をテーマに、私の住む静岡市に隣接する富士市が、ヘドラの上陸で見るも無残な地獄と化していくシリーズきってのカルトムービー。ハッキリ言ってコワい。昭和とは正に、繫栄を謳歌する街々を、大怪獣のような様々な弊害や社会悪が蝕んで、人類が英知を結集してそれに立ち向かう…そんな矛盾と狂気をはらんでいた。子供の目には少々グロテスクな方向に向かっていたが、円谷はあくまで、繁栄を謳歌する人類に警鐘を鳴らす怪獣という超自然現象を、現実社会の中に召喚させるリアリティーを追求していたのだと思う。ウルトラマンの初期の設定がそうであったように、ウルトラマンの主人公は怪獣達だ。
自主制作映画はなぜか「帰ってきたウルトラマン」だが、天皇陛下と同い年ならウルトラセブンあたりがド真ん中だろうか?と思ったり。

この辺りの著名人をほぼ同世代に括ってご幼少期の砌に思いを馳せると、ふと気付くことがある。「シン・ゴジラ」監督様であっても、実は(私と同様)初代「ゴジラ」はテレビの再放送等で後から見たはずだ!ということ。この点は私も同じ。昭和40年代、テレビも映画も円谷を筆頭に怪獣モノの人気はすさまじく、ゴジラなんか立ち見をした覚えもある。「ゴジラ対〇〇」のタイトルが付くシリーズ中盤になると、ゴジラとラドン、アンギラスあたりまでは人類の味方となって侵略者やその手先の悪い怪獣と戦ってくれる善玉(イイモノ)で、子供たちは皆手を叩いて声援を送った。
そんな子供にとって初代ゴジラのモノクロ独特の陰気さと恐怖感はショックだった。ゴジラは最初から悪役でひたすら街を破壊し続ける。自衛隊の抵抗も無意味で東京が灰塵に帰すリアル感は恐怖以外の何物でもない。

またクライマックスの「オキシジェン・デストロイヤー」でゴジラが溶解し、起爆した芹沢も自ら命綱を断って没するシーンは、往年の戦争映画のような重々しさで、それまで見た怪獣映画のあの爽快感とは対照的な沈痛なものだった。庵野は「シン・ゴジラ」でこうした未知の巨大生物の不気味さや先の見えない恐怖感をリバイバルしてくれたと個人的には解釈している。平成のウルトラマンや仮面ライダーは確かに今の子供達のものだ。だが派手で先進的な平成シリーズに何か欠けている「これじゃない感」を今の子供にもわかるように補足してくれていると思う。ではなぜ「帰ってきたウルトラマン」?私も個人的に大好きだった。その後、A(エース)、タロウ、レオ…と続くが、少々息切れした感は否めない。何が?

ウルトラマン(シリーズ)の怪獣は、対極にある仮面ライダーの怪人(改造人間)とは一線を画す強烈な個性を持っていた気がする。番組の制作過程が違うから当然だが、ウルトラ怪獣にはマニアが云う造形度の高さと共に、個々に様々な設定、発生原因やバックグランドを持っていた。予算の都合で着ぐるみ(バルタン星人やアボラスなど)の高度なリメイクをやってのけた造形士の技量も特筆すべきところだ。ウルトラセブンは宇宙人の比率が増え、怪獣も宇宙人が侵略のために生み出した人造モンスターが大半。
一方の初代ウルトラマンの怪獣は太古から潜んでいた恐竜の派生形や突然変異的ないわゆる自然発生的な生物が多い。自然界で進化した生物に、ドリルやミサイルなどの武器はない。帰ってきたウルトラマン(ジャック)もこの傾向が残っていた。だがAになるとヤプール人といういわば「悪の組織」が産み出した合成生物(超獣)となり、タロウになると妙なモチーフを持った妖怪のような奴が増えてくる。その前後の円谷ヒーロー、ミラーマンはインベーダー、ジャンボーグAはグロース星人、流星人間ゾーンでは、ゴジラとゾーンファイターは完全に同じ立ち位置が与えられ、他の怪獣は全て悪の手先として誕生した。昭和ウルトラマンは、レオを最後に中断。少し後の80振るわず、アニメ版のザ・ウルトラマンは大滑りして、昭和シリーズは幕を降ろした。

侵略者がバックにいる怪獣は、侵略者自身が目的を説明するような場面も多いが、自然発生的な怪獣は科特隊やMATが解明していく過程が、円谷プロらしく学術的な考証も盛り込まれ知的でドラマチック。その謎解きが、テレビで見ている子供まで物語に引き込まれるところだった。
自然発生的な怪獣はまた、生物として道理に適った形状をしており、生き生きとした造形が不気味な現実感を放っていた。だからウルトラ兄弟以上に怪獣達も人気があり、ブルマァクのソフビ(オモチャ)の売れ行きは今のポケモンや遊戯王の比ではなかった。男の子のいる家には必ず何体かころがっていた。かくいう私も何匹か持っていたが、最も印象深かったのは「ヘドラ」だ。このソフビは劇中の第二形態あたりを再現。ヘドラは成長と共に外形が崩れて不気味さが増し、その他にも飛行形態など様々に形も変え、文字通り毒を吐いて暴れ回る。人類に逃げ場はない。その強大さは、後のビオランテやレギオンのような大怪獣をも凌ぐ圧巻だった。

これには70年代の著しく進歩し続ける科学文明の弊害の最たるもの、公害問題と自然破壊に対する警鐘というメッセージが込められていた。公害病に苦しむ人が増える中でも、繁栄を享受し見て見ぬ振りをする大人達への反面教師だったかもしれない。と、同時に、ピープロのスペクトルマンや創通のサンダーマスクなど、円谷を追う巨大ヒーロー達に対抗するため、怪獣をより強大化させようとした一つの到達点かとも思う。
映画本編は当時社会問題化していた公害をテーマに、私の住む静岡市に隣接する富士市が、ヘドラの上陸で見るも無残な地獄と化していくシリーズきってのカルトムービー。ハッキリ言ってコワい。昭和とは正に、繫栄を謳歌する街々を、大怪獣のような様々な弊害や社会悪が蝕んで、人類が英知を結集してそれに立ち向かう…そんな矛盾と狂気をはらんでいた。子供の目には少々グロテスクな方向に向かっていたが、円谷はあくまで、繁栄を謳歌する人類に警鐘を鳴らす怪獣という超自然現象を、現実社会の中に召喚させるリアリティーを追求していたのだと思う。ウルトラマンの初期の設定がそうであったように、ウルトラマンの主人公は怪獣達だ。
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アニメ・特撮・映画
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クリエイターとはほんとうに共同作業だと思わせられる作品。劇中で何度か語られる象徴的な言葉が「完成させなければ意味がない」ということ。たしかに作品が完成して観客や読者に評価されなければ、クリエイター(作り手)側がどれほど過程を説明しても作品が無かったのと同じだ。

それにしても去年2020~今年2021年は上映の延期等があったにしても名作が多い年だ。最近やっと「鬼滅の刃」を観た。確かに傑作だが、上映方法など販売戦略の勝利だと思う。個人的に推しはヴァイオレット・エヴァーガーデンだがちょっと尺が長かった。二度の上映延期を食らった悲運で肩を持つ気はないが、普通の人にも勧めやすい良作。SHIROBAKOと監督が同じガールズundパンツァーは連作のため逆に尺が短く損をしている気がする。当のSHIROBAKOは… P.A.WORKSが得意とする「お仕事アニメ」は経験や興味のない人からは地味に映るかもしれない。でも、クリエイター関係の方や我々のような真似事をする者にはヤル気をもらえる秀作だと思う。何よりこの監督氏、ご自身も多忙を極める現役でありながら、赤裸々な部分がなくむしろ達成感や充実感に憧れる。お仕事プロモだ。

それにしても去年2020~今年2021年は上映の延期等があったにしても名作が多い年だ。最近やっと「鬼滅の刃」を観た。確かに傑作だが、上映方法など販売戦略の勝利だと思う。個人的に推しはヴァイオレット・エヴァーガーデンだがちょっと尺が長かった。二度の上映延期を食らった悲運で肩を持つ気はないが、普通の人にも勧めやすい良作。SHIROBAKOと監督が同じガールズundパンツァーは連作のため逆に尺が短く損をしている気がする。当のSHIROBAKOは… P.A.WORKSが得意とする「お仕事アニメ」は経験や興味のない人からは地味に映るかもしれない。でも、クリエイター関係の方や我々のような真似事をする者にはヤル気をもらえる秀作だと思う。何よりこの監督氏、ご自身も多忙を極める現役でありながら、赤裸々な部分がなくむしろ達成感や充実感に憧れる。お仕事プロモだ。
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アニメ・特撮・映画
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GW明け。例年なら夏コミの原稿に手を付け始める頃だ。バイク同人だし、今期アニメ「スーパーカブ」には皆一言ありそう。カブのユーザーは何十年も前から古今東西・世界中にいるし、ディープなマニアの世界も無限だ。俄か知識や僅かな経験じゃ太刀打ちできない。でも、アニメの感想なら共感したり、違う解釈に逆に感心することもある。

このジャンルのアニメにありがちな評論が無意味なツッコミ。JKがこんなのありえない…といったネタだ。バイクだろうと戦車だろうがJKが乗るから画になるのであって、オッサンのソロキャンじゃホームレスにしか見えない。その類でいうならMD90はふつうは民間には出回らない。昔は官給の払下げがあったが今はたぶん処分されてしまう。古き善き時代の話だ。
オートバイとしてのカブに主人公が乗るようなシチュエーションで印象的なのは、やはりマガジン連載の「バリバリ伝説」序盤の名シーンだ。さすがしげの先生。OVAでこの場面が省かれてしまったのは本当に惜しい。ハチロクでGT-Rをブッちぎる走りの美学はこの頃から温められていた。

「誰よりも速く…」を公言するグンにとって、カブは蕁麻疹が出るほど遅いバイク(作中のはハイチューンド)。バリ伝のマガジン連載開始は私が高校の頃の1983年から。バイクブーム真っ只中の当時(今では信じられないが)カブは死ぬほどダサい乗り物だった。ユーザーはオッサンかジジイ。ベスパじゃあるまいしJKはもちろん男子が乗るのは恥なくらいの代物だ。オッサン臭いというか、それだけ庶民の足として、「一家に一台」と形容されるほど今よりも普及し、そこらじゅうで乗り回されていた。
最近はあまり見かけないが、カブといえばソバ屋の出前とか新聞配達のイメージが強かった。私が経験者だから言うが、新聞配達員は1日のうち少なくとも4~5時間は原付に乗っている。新聞屋と郵便配達が最強のカブユーザーだったが、最近はデリバリースクーターへ更新が進んでいる。

カブをデリバリーバイクの座に押し上げたのは、ホンダが開発した「自動遠心クラッチ」という新機軸。遠心力で動く錘でプレートを圧着させる機構は、スクーターの変速機に似ている。無論カブのメカが先で、スクーターに応用されたものだ。このVベルト式無断変則は今では金属ベルトを用いた四輪車用のCVTにまで進化。この機構にヘンに意匠やパテントを掛けなかったことは創業者様ご健在当時の歴史的偉業だったと思う。中型スクーターがオートバイの1ジャンルを確立したのも、各社にこのメカが普及できたからに違いない。それに比べ、バッテリーや電球に妙な独自規格を設け、カブの形状にまで特許申請してしまう今のホンダは尻の穴が小さい。
乗ってナンボのカブなので、実際に手を汚した話。私は新聞配達員としてカブを乗り回した他に、いわゆる輸出業者に雇われていた時期があった。その頃に現役だったのが小熊が乗る形式名BA-AA01型で、1998年から2006年まで生産された機種。マフラーガードが付いたのが特徴で、この次の型がインジェクション化されたJBH-AA01型。クランクケースが黒く塗装されているのが外観上の特徴。ヘッドカバーが冷却フィンのない四角い箱状。マフラーに触媒が付いたため独特の共鳴音が混ざった音がする。

BA-AA01頃からカブも海外生産に移行し、耐久性が落ち、焼き付きを起こしたエンジンも見掛けるようになった。JBH-AA01もトラブルが多かったと聞く。そのためか2012年頃から国内用カブの生産は熊本工場に戻り、汚名返上に努めている。またBA-AA01型の時期は、TWやビッグスクーターが闊歩するストリートカスタムが氾濫。カブの人気は一時低迷していたように思う。この時期ホンダが投入したのがリトルカブ。だがこれら旧型ボディの生産は2012年で終了。輸出も相変わらずで旧型の個体数は減る一方だ。生産終了から10年以上経過し、程度の良いオールドカブが欲しいなら今のうち。エンジン本体はリビルドからツインカム4バルブや排気量200㏄越えのコンプまで手に入るなので、モノコックのカブは貴重だと思う。
たしかにカブはホンダの特許足り得るかもしれない。だがカブのスタイリングは昨今のような屈指のデザイナーが計算尽くめで描いたものではなく、乗り手の仕様目的を基にした必然性から発生したものだ。根拠はないが、ベースとなったのはイタリアの名車ベスパではないか?と思う。

ベスパのボディーはプレス鋼板を繋いだモノコック構造。カブも車体後半部分は同じ構造をしている。それに開発当時まだ舗装道路が少なかった交通インフラに合わせた大径ホイールを組み合わせる。この前後ホイールも発売当時から17インチという最適地に設定されていた。ベスパはエンジン本体がスイングアームを兼ねるが、カブはチェーン駆動にすることで後半のモノコックボディーと相まって荷台の積載量が増えた。破損しやすいレッグシールドを樹脂製にすることで整備性も確保。
細部の線図は、創業者が後に「神社仏閣形式」と称する日本の伝統的な曲線美を取り入れ引かれてている。本田は海外の模倣を嫌い、日本の伝統的なデザインのフォーマットを取り入れようとしていた。そのために本田は風景や古い建造物のスケッチを繰り返し、そのエッセンスの抽出に励んだ。海外の乗り物や建物にも、かつてはその国や地域ごとに長い年月を掛けて最適化された角度や曲率が存在した。現在では人材のグローバル化が逆にそれらを平均化してしまう弊害に陥ってしまっているが。
だからカブに限らず昔のクルマやバイクのデザインは、その国の原風景によく溶け込んで馴染む。そうした既視感を含んだデザインは、乗り手に安心感を与え、緊張感を解し、機械を操作することに余裕を持たせる。

カブをそんな日本の原風景の一部として描くのが新海誠監督。宮崎駿や庵野ほどメカに対するコダわりがないからだろう。おかげでカブは背景の一部として牧歌的に描かれ、かえってより美しく見える。人物が乗ると、そこに動的な空間が生まれ、生き物のように躍動する。マニアが最も期待する一体感や擬人化が図らずも完結。新海作品のカブは美しく愛おしい。

メカにこだわらないから過度にレトロでもないしドノーマル。オシャレの度合いは世間なみ。だからあくまで現行機種だが、最新作では、ちょっとスポンサー様の威光が強かったかな。ついでに現行のカブ(AA09)のカタチも個人的には好きになれない。キレイ過ぎる。線図のデザイン優先し過ぎて(失礼だが)美大生の卒業制作のように見える。クルマやバイクは、カタチから機能がわかるようなやつがいい。実用車はもっと野暮ったい(よく言うならワイルドな)ほうがいい。だからオフローダーは機能美があってカッコイイのだ。なによりカブは、誰もが子供のころから(日本じゆう・世界中)何処でも見掛けたバイクの原体験。そして働く乗り物の代名詞。「三つ子の魂百まで」。誰人もこの基本ソフトから逃れることはできない。

このジャンルのアニメにありがちな評論が無意味なツッコミ。JKがこんなのありえない…といったネタだ。バイクだろうと戦車だろうがJKが乗るから画になるのであって、オッサンのソロキャンじゃホームレスにしか見えない。その類でいうならMD90はふつうは民間には出回らない。昔は官給の払下げがあったが今はたぶん処分されてしまう。古き善き時代の話だ。
オートバイとしてのカブに主人公が乗るようなシチュエーションで印象的なのは、やはりマガジン連載の「バリバリ伝説」序盤の名シーンだ。さすがしげの先生。OVAでこの場面が省かれてしまったのは本当に惜しい。ハチロクでGT-Rをブッちぎる走りの美学はこの頃から温められていた。

「誰よりも速く…」を公言するグンにとって、カブは蕁麻疹が出るほど遅いバイク(作中のはハイチューンド)。バリ伝のマガジン連載開始は私が高校の頃の1983年から。バイクブーム真っ只中の当時(今では信じられないが)カブは死ぬほどダサい乗り物だった。ユーザーはオッサンかジジイ。ベスパじゃあるまいしJKはもちろん男子が乗るのは恥なくらいの代物だ。オッサン臭いというか、それだけ庶民の足として、「一家に一台」と形容されるほど今よりも普及し、そこらじゅうで乗り回されていた。
最近はあまり見かけないが、カブといえばソバ屋の出前とか新聞配達のイメージが強かった。私が経験者だから言うが、新聞配達員は1日のうち少なくとも4~5時間は原付に乗っている。新聞屋と郵便配達が最強のカブユーザーだったが、最近はデリバリースクーターへ更新が進んでいる。

カブをデリバリーバイクの座に押し上げたのは、ホンダが開発した「自動遠心クラッチ」という新機軸。遠心力で動く錘でプレートを圧着させる機構は、スクーターの変速機に似ている。無論カブのメカが先で、スクーターに応用されたものだ。このVベルト式無断変則は今では金属ベルトを用いた四輪車用のCVTにまで進化。この機構にヘンに意匠やパテントを掛けなかったことは創業者様ご健在当時の歴史的偉業だったと思う。中型スクーターがオートバイの1ジャンルを確立したのも、各社にこのメカが普及できたからに違いない。それに比べ、バッテリーや電球に妙な独自規格を設け、カブの形状にまで特許申請してしまう今のホンダは尻の穴が小さい。
乗ってナンボのカブなので、実際に手を汚した話。私は新聞配達員としてカブを乗り回した他に、いわゆる輸出業者に雇われていた時期があった。その頃に現役だったのが小熊が乗る形式名BA-AA01型で、1998年から2006年まで生産された機種。マフラーガードが付いたのが特徴で、この次の型がインジェクション化されたJBH-AA01型。クランクケースが黒く塗装されているのが外観上の特徴。ヘッドカバーが冷却フィンのない四角い箱状。マフラーに触媒が付いたため独特の共鳴音が混ざった音がする。

BA-AA01頃からカブも海外生産に移行し、耐久性が落ち、焼き付きを起こしたエンジンも見掛けるようになった。JBH-AA01もトラブルが多かったと聞く。そのためか2012年頃から国内用カブの生産は熊本工場に戻り、汚名返上に努めている。またBA-AA01型の時期は、TWやビッグスクーターが闊歩するストリートカスタムが氾濫。カブの人気は一時低迷していたように思う。この時期ホンダが投入したのがリトルカブ。だがこれら旧型ボディの生産は2012年で終了。輸出も相変わらずで旧型の個体数は減る一方だ。生産終了から10年以上経過し、程度の良いオールドカブが欲しいなら今のうち。エンジン本体はリビルドからツインカム4バルブや排気量200㏄越えのコンプまで手に入るなので、モノコックのカブは貴重だと思う。
たしかにカブはホンダの特許足り得るかもしれない。だがカブのスタイリングは昨今のような屈指のデザイナーが計算尽くめで描いたものではなく、乗り手の仕様目的を基にした必然性から発生したものだ。根拠はないが、ベースとなったのはイタリアの名車ベスパではないか?と思う。

ベスパのボディーはプレス鋼板を繋いだモノコック構造。カブも車体後半部分は同じ構造をしている。それに開発当時まだ舗装道路が少なかった交通インフラに合わせた大径ホイールを組み合わせる。この前後ホイールも発売当時から17インチという最適地に設定されていた。ベスパはエンジン本体がスイングアームを兼ねるが、カブはチェーン駆動にすることで後半のモノコックボディーと相まって荷台の積載量が増えた。破損しやすいレッグシールドを樹脂製にすることで整備性も確保。
細部の線図は、創業者が後に「神社仏閣形式」と称する日本の伝統的な曲線美を取り入れ引かれてている。本田は海外の模倣を嫌い、日本の伝統的なデザインのフォーマットを取り入れようとしていた。そのために本田は風景や古い建造物のスケッチを繰り返し、そのエッセンスの抽出に励んだ。海外の乗り物や建物にも、かつてはその国や地域ごとに長い年月を掛けて最適化された角度や曲率が存在した。現在では人材のグローバル化が逆にそれらを平均化してしまう弊害に陥ってしまっているが。
だからカブに限らず昔のクルマやバイクのデザインは、その国の原風景によく溶け込んで馴染む。そうした既視感を含んだデザインは、乗り手に安心感を与え、緊張感を解し、機械を操作することに余裕を持たせる。

カブをそんな日本の原風景の一部として描くのが新海誠監督。宮崎駿や庵野ほどメカに対するコダわりがないからだろう。おかげでカブは背景の一部として牧歌的に描かれ、かえってより美しく見える。人物が乗ると、そこに動的な空間が生まれ、生き物のように躍動する。マニアが最も期待する一体感や擬人化が図らずも完結。新海作品のカブは美しく愛おしい。

メカにこだわらないから過度にレトロでもないしドノーマル。オシャレの度合いは世間なみ。だからあくまで現行機種だが、最新作では、ちょっとスポンサー様の威光が強かったかな。ついでに現行のカブ(AA09)のカタチも個人的には好きになれない。キレイ過ぎる。線図のデザイン優先し過ぎて(失礼だが)美大生の卒業制作のように見える。クルマやバイクは、カタチから機能がわかるようなやつがいい。実用車はもっと野暮ったい(よく言うならワイルドな)ほうがいい。だからオフローダーは機能美があってカッコイイのだ。なによりカブは、誰もが子供のころから(日本じゆう・世界中)何処でも見掛けたバイクの原体験。そして働く乗り物の代名詞。「三つ子の魂百まで」。誰人もこの基本ソフトから逃れることはできない。
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四輪
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スポーツ・カーといっても、あまり大きなクルマは苦手な私はMR2(AW11)に乗っていました。 御存知の通りAE86は値上がりが凄まじく、その点MR2は比較的安値。エンジンは4AGありき。そんなワケで友人にも容赦なくレビトレを勧めてしまいました。走り屋仕様ならなおさらです。

このAE111もオーナーは女性。レビンかトレノだったか忘れました。VOMEXだかヴェルサイドだったかのエアロに、フジツボ?のマフラー、トムス井下駄のようなコテコテの仕様。国内スポーツは1.6くらいが調度イイ。レビトレはFFになっても健在。アフターパーツが豊富なのもオイシイところでした。ただ最近のトヨタは一定期間売りまくると、レビトレ然り、スターレットもアルテツッアも、さっさと放り出して次に行ってしまうため伝説が残らない。ブランドが育成されないのは残念なことです。
Zやスカイラインが今だに人気のブランドであるのに比べ、セリカやスープラがブランド的にほぼ死滅しているの 否めないところでしょう。この点はGT-RのPL水野和敏氏も日産の美点として上げています。トヨタが商人根性で食い繋ぐ中で、ニッサンの不器用な職人気質は、口煩いマニアも黙らせる説得力を持ち続けています。
最後に…ニッサン党でブルーバードが好きだったウチの父親は、ブルーバードが消滅して以降セフィーロに乗るようになりました。ただ、途中から FFになったことには気が付いていないようです。

このAE111もオーナーは女性。レビンかトレノだったか忘れました。VOMEXだかヴェルサイドだったかのエアロに、フジツボ?のマフラー、トムス井下駄のようなコテコテの仕様。国内スポーツは1.6くらいが調度イイ。レビトレはFFになっても健在。アフターパーツが豊富なのもオイシイところでした。ただ最近のトヨタは一定期間売りまくると、レビトレ然り、スターレットもアルテツッアも、さっさと放り出して次に行ってしまうため伝説が残らない。ブランドが育成されないのは残念なことです。
Zやスカイラインが今だに人気のブランドであるのに比べ、セリカやスープラがブランド的にほぼ死滅しているの 否めないところでしょう。この点はGT-RのPL水野和敏氏も日産の美点として上げています。トヨタが商人根性で食い繋ぐ中で、ニッサンの不器用な職人気質は、口煩いマニアも黙らせる説得力を持ち続けています。
最後に…ニッサン党でブルーバードが好きだったウチの父親は、ブルーバードが消滅して以降セフィーロに乗るようになりました。ただ、途中から FFになったことには気が付いていないようです。
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オートバイ
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リード90(HF-06)のフライホイールを外すため購入したプーラーで、リードとキャビーナ両方のフライホイールが外れました。使ったプーラーのサイズは正ネジ24㎜。まず潤滑剤を吹きまくって、垂直に気を付けて最初は指で慎重に回し、ネジ山が噛んだらレンチで回しねじ込んでいきます。

プーラーの中の軸部品も正ネジのため、同じ方向に回ってしまいますが、フライホイール本体が固定されていれば問題ありません。無論外筒側を固定するほうが正解。ネジ留め剤でも塗ってあるのか、締め込んでいくのに多少トルクが必要で外れる時「パキッ」という手応えが伝わります。

上が今まで持っていた二つ爪ギアプーラー。これではツメの掛かる所がなく均等に力が掛かりません。下が今回使ったプーラー。内径で正ネジ24㎜と逆ネジ27㎜。黒塗装ですがプロが使う工具はユニクロメッキ処理が多く材質ももっと良いはず。このタイプで千円前後。使用頻度は低いもののパーツを傷めず作業も能率的で早いので、買っておいて損はない特殊工具。

右が外したリード90用。左が部品取りキャビーナですがフライホイールの形状が違いました。クランクシャフトのナットや冷却ファンの取り付け等は共通。サビを落しても塗ってしまうと導通が怪しいので悩むところ。

キャビーナ90のフライホイールを抜いたところ。キャビーナが8極のコイルがあるのに対しリードは6極。機能的な互換性は不明。コイルはホンダらしく8㎜のフランジボルト2本で固定されているがボルトを抜いても本体が外れない。腐食で固着しているらしい。上手く剥がして洗浄したい。

右がキャビーナ、左がリード90。リード90用はフライホイール内側に切り欠きを作って磁石をはめ込んである。より高年式のキャビーナ用はそれに更に金属のカバーが留めてあり、おそらく磁力を均等にしていると同時に磁石の脱落と汚れの付着を防いでいる(と思う)。コイルとのクリアランスが同じならキャビーナ用を使いたが、むやみに交換しないのも道理。

プーラーの中の軸部品も正ネジのため、同じ方向に回ってしまいますが、フライホイール本体が固定されていれば問題ありません。無論外筒側を固定するほうが正解。ネジ留め剤でも塗ってあるのか、締め込んでいくのに多少トルクが必要で外れる時「パキッ」という手応えが伝わります。

上が今まで持っていた二つ爪ギアプーラー。これではツメの掛かる所がなく均等に力が掛かりません。下が今回使ったプーラー。内径で正ネジ24㎜と逆ネジ27㎜。黒塗装ですがプロが使う工具はユニクロメッキ処理が多く材質ももっと良いはず。このタイプで千円前後。使用頻度は低いもののパーツを傷めず作業も能率的で早いので、買っておいて損はない特殊工具。

右が外したリード90用。左が部品取りキャビーナですがフライホイールの形状が違いました。クランクシャフトのナットや冷却ファンの取り付け等は共通。サビを落しても塗ってしまうと導通が怪しいので悩むところ。

キャビーナ90のフライホイールを抜いたところ。キャビーナが8極のコイルがあるのに対しリードは6極。機能的な互換性は不明。コイルはホンダらしく8㎜のフランジボルト2本で固定されているがボルトを抜いても本体が外れない。腐食で固着しているらしい。上手く剥がして洗浄したい。

右がキャビーナ、左がリード90。リード90用はフライホイール内側に切り欠きを作って磁石をはめ込んである。より高年式のキャビーナ用はそれに更に金属のカバーが留めてあり、おそらく磁力を均等にしていると同時に磁石の脱落と汚れの付着を防いでいる(と思う)。コイルとのクリアランスが同じならキャビーナ用を使いたが、むやみに交換しないのも道理。