スーパーレジェッラという仕様は、ガヤルドやアストン・マーチンにもあるサブタイプで超軽量という意味。クルマの場合どちらかという軽量化よりも高級素材を使った商品性向上が目的。現実的に軽量化したら内装などは粗末になってしまう。バイクなら高級感と軽量化の両立が可能だ。

ベースとなるパニガーレはトレリスフレームの1199㏄スーパーバイク用モデルから、フレームをモノコックに変更、セミカムギアトレイン2気筒エンジンの排気量をアップ。公道仕様に振ったフラッグシップモデル。このモノコックフレームの概念は、昔から各社にあったが、実用化には及び腰だった新機軸。欧州は環境性能を、軽量化や再資源化など根本的な部分から見直そうとしている。電子制御に固執して重量化した国産車とは、開発スパンに対して投資の仕方が違う。電制が漸減的・短期に解決を求められるのに対し、車台の見直しは問題解決に時間を要するが、その成果も大きい。こうした大胆な行動原理がスピリッツとなって商品性を高めている。

マフラーも変更され軽量化しているらしい。ナンバープレートもカーボン製。騒音規制は日本が世界で最も厳しく、かつては日本仕様だけデチューン承知でバッフルやサイレンサーを付ける機種もあった。この辺りの適合やフルパワーオプションは海外メーカーのほうがヤルことが姑息。最も電子制御でエンジン効率を突き詰めた結果、騒音が激減したため、最近のモトGPマシンは直管のようなのテールエンドになった。ただそれでは逆に素っ気なさ過ぎるため、市販車は申し訳ていどのサイレンサーを付ける。

外観はすごくシンプルなのに、そうした超技術革新を包含した潜在力のようなものを感じさせる。シンプルな外観だから、乗る人間も映える。そして近付いてデティールを見ると、繊細な作りに驚嘆する。材質感や作動原理を追うだけでも楽しめる。70年代の「外車」のような手作業の職人芸とも違う、スウォッチのような精密感がある。欧州車は見ていて楽しい。

ベースとなるパニガーレはトレリスフレームの1199㏄スーパーバイク用モデルから、フレームをモノコックに変更、セミカムギアトレイン2気筒エンジンの排気量をアップ。公道仕様に振ったフラッグシップモデル。このモノコックフレームの概念は、昔から各社にあったが、実用化には及び腰だった新機軸。欧州は環境性能を、軽量化や再資源化など根本的な部分から見直そうとしている。電子制御に固執して重量化した国産車とは、開発スパンに対して投資の仕方が違う。電制が漸減的・短期に解決を求められるのに対し、車台の見直しは問題解決に時間を要するが、その成果も大きい。こうした大胆な行動原理がスピリッツとなって商品性を高めている。

マフラーも変更され軽量化しているらしい。ナンバープレートもカーボン製。騒音規制は日本が世界で最も厳しく、かつては日本仕様だけデチューン承知でバッフルやサイレンサーを付ける機種もあった。この辺りの適合やフルパワーオプションは海外メーカーのほうがヤルことが姑息。最も電子制御でエンジン効率を突き詰めた結果、騒音が激減したため、最近のモトGPマシンは直管のようなのテールエンドになった。ただそれでは逆に素っ気なさ過ぎるため、市販車は申し訳ていどのサイレンサーを付ける。

外観はすごくシンプルなのに、そうした超技術革新を包含した潜在力のようなものを感じさせる。シンプルな外観だから、乗る人間も映える。そして近付いてデティールを見ると、繊細な作りに驚嘆する。材質感や作動原理を追うだけでも楽しめる。70年代の「外車」のような手作業の職人芸とも違う、スウォッチのような精密感がある。欧州車は見ていて楽しい。
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NEWS
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だいぶ涼しくなってきたので遅ればせながら秋物など物色に行く。実はクシタニも静岡県内発祥の著名なサプライヤー様。峠のマストアイテムだった革ツナギは、結局ツルシの安物しか買えなかったが、今はクシタニもカジュアルが主流。デザインもシックな街着で普段着にも違和感がない。

クシタニは高級ブランドゆえにデザインが落ち着いて好感が持てる。服に着られてしまいそうなくらいだ(笑)。逆にこういうブランドを着こなせるようになりたい。ブランドとはそういうもの。ZARAで買えば半額以下だが、量販店の品は例えばジッパーがすぐ壊れたりワンシーズンしかもたない。特にオシャレをしたいわけではないが、基本的に雑な人間なので丈夫な上着がほしい。あまり店員さんの迷惑になりたくないので、眺めるだけで試着はしない。やっぱクシタニはイイなぁと溜息を吐いたりして…。

クシタニは高級ブランドゆえにデザインが落ち着いて好感が持てる。服に着られてしまいそうなくらいだ(笑)。逆にこういうブランドを着こなせるようになりたい。ブランドとはそういうもの。ZARAで買えば半額以下だが、量販店の品は例えばジッパーがすぐ壊れたりワンシーズンしかもたない。特にオシャレをしたいわけではないが、基本的に雑な人間なので丈夫な上着がほしい。あまり店員さんの迷惑になりたくないので、眺めるだけで試着はしない。やっぱクシタニはイイなぁと溜息を吐いたりして…。
テーマ:レザー製品 - ジャンル:ファッション・ブランド
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イベント
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清水港擬人化ご当地キャラ七海波音(ななみはのん)がご生誕4周年だそうだ。最初は何の気なしに見ていたかもしれないが、萌えキャラやVチューバーが群雄割拠の時代に、ずいぶんメジャーになって大活躍されたものだ。

最初に意識したのは清水みなと祭り。砕氷船「しらせ」がいるから2018年。この年は大型艦の来航が多くて、7月には補給艦「はまな」、みなと祭り当日は海自最新鋭・最大の護衛艦「いずも」。8月後半には南極観測船「しらせ」。暑い夏が大忙しだった。七海波音は実はもっと前から見ていたかも知れないが、私も自衛隊さんの見学が優先で気付かなかったかもしれない。地本や広報官殿が一生懸命で駿河葵サンばっか見てたかも。

このクリエイターさん繋がりで七海波音は「紫電改のマキ」にも登場。連載の「チャンピオンRED」は売り切れが相次ぎ書店にお努めの先輩に頼んで探してもらったほどだ。作中では二式大艇「フライング・ポートシミズ」など転回も広がり、キャラの立ち位置を確立。知名度もウナギ登り。

駿河葵殿はガルパンやSHIROBAKO等でも有名なクリエイターであり漫画家の野上武志先生によるデザイン。雑誌連載だけでなくコミケにも出展して下さる庶民派クリエイター先生だ。駿河葵殿は制服から海自の二等海曹。自衛隊のイベントや徴募には必ず参戦する高機動力の女性自衛官だ。

その他にも静岡県内の地本や駐屯地には子供に大人気の「しずぽん」や「イタヅマン」他多数の伏兵が待機している。基地祭で彼らの人気は当然半端ではない。ヤワなご当地キャラじゃ簡単にフェードアウトしてしまうご当地アイドル戦国時代に七海波音は果敢にセンターに挑む!(ウソ)。

去年2020年は清水港開港120周年。厳しいご時世ではあるが港も変わり続ける。これは偽らざる感想。かつては映画「ビーバップ・ハイスクール」のロケも行われた清水港。実際に治安は悪く、今のようにオタクが歩けるような所ではなかった。少々荒っぽい時期を過ごしただけに、その変貌ぶりに驚く。清水港は思い出の場所。それはこれからも変わらない。

最初に意識したのは清水みなと祭り。砕氷船「しらせ」がいるから2018年。この年は大型艦の来航が多くて、7月には補給艦「はまな」、みなと祭り当日は海自最新鋭・最大の護衛艦「いずも」。8月後半には南極観測船「しらせ」。暑い夏が大忙しだった。七海波音は実はもっと前から見ていたかも知れないが、私も自衛隊さんの見学が優先で気付かなかったかもしれない。地本や広報官殿が一生懸命で駿河葵サンばっか見てたかも。

このクリエイターさん繋がりで七海波音は「紫電改のマキ」にも登場。連載の「チャンピオンRED」は売り切れが相次ぎ書店にお努めの先輩に頼んで探してもらったほどだ。作中では二式大艇「フライング・ポートシミズ」など転回も広がり、キャラの立ち位置を確立。知名度もウナギ登り。

駿河葵殿はガルパンやSHIROBAKO等でも有名なクリエイターであり漫画家の野上武志先生によるデザイン。雑誌連載だけでなくコミケにも出展して下さる庶民派クリエイター先生だ。駿河葵殿は制服から海自の二等海曹。自衛隊のイベントや徴募には必ず参戦する高機動力の女性自衛官だ。

その他にも静岡県内の地本や駐屯地には子供に大人気の「しずぽん」や「イタヅマン」他多数の伏兵が待機している。基地祭で彼らの人気は当然半端ではない。ヤワなご当地キャラじゃ簡単にフェードアウトしてしまうご当地アイドル戦国時代に七海波音は果敢にセンターに挑む!(ウソ)。

去年2020年は清水港開港120周年。厳しいご時世ではあるが港も変わり続ける。これは偽らざる感想。かつては映画「ビーバップ・ハイスクール」のロケも行われた清水港。実際に治安は悪く、今のようにオタクが歩けるような所ではなかった。少々荒っぽい時期を過ごしただけに、その変貌ぶりに驚く。清水港は思い出の場所。それはこれからも変わらない。
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旅行・ツーリング
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Aqours 5周年記念シングル「smile smile ship Start!」に、昔西浦にあったフローティングホテル・スカンジナビアが登場。「スカンジナビア!なにもかも、みな懐かしい…」。PVは現役の航行状態。客船だった当時の名前は「ステラ・ポラリス」(=北極星)。ノルウェーのクルーズ船だ。

ホテル・スカンジナビアは私が物心ついた頃からすでに有名だった気がする。ウィキによれば、ステラ・ポラリスは1926年にスウェーデンで建造され進水。1940年「ヴェーザー演習作戦」時にドイツ軍に接収され、使われぬまま終戦後ノルウェーに返還。戦後再び客船として運行するが、タイタニック号事故を機に締結された安全基準の「SOLAS条約」が改正され、改修に多額の費用が掛かるため売却が決定。1969年 日本に売却される。

ステラ・ポラリスは総トン数5105トンの外洋型客船だったが、契約に継続使用を認めない条項があったため、所有者の国土計画(西武グループ)はレストラン兼ホテルへ転用を決定。これには外車ディーラーの柳瀬次郎氏の指南があったという。1970年より「フローティングホテル・スカンジナビア」として営業を開始。日本はちょうど高度経済成長期にあり、美しい船の外観や富士山を眺望できるロケーションも相まって大評判となった。

リゾート開発ブームの80年代、伊豆箱根は行楽客で大渋滞していた。身動きのとれない国道136号線を避けて、海沿いの国道414号を行くと達磨山林道の分岐近くの湾内に、白い船体が見えて良い目標物になっていた。夜間はライトアップされ雰囲気も抜群。マスコミにもよく取り上げられた。それにしても、よく普通車でも通行できる専用の桟橋まで作ったものだ。

西部警察やGメン75など名立たるテレビドラマのロケ地の他、ローカル番組への登場も数知れない。テレビがメディアの中心だった時代に、ロケ地に選ばれることは宣伝効果と共にたいへん名誉な事。当然エンドロールに撮影協力で紹介される。伊豆箱根は伝統の観光地だが高度成長期からバブル崩壊まで、全国の観光地と同様、高単価な高級リゾート化していく。

スカンジナビアを襲う怪獣と戦うウルトラマンA。子供世代にも知られていたわけだ。ホテルとしての役割以上に、美しい船が停泊する観光名所であり、地域のシンボル的存在だった。地元でも自慢の船だったそうだ。
90年代後半、バブル崩壊後のリゾート不況からスカンジナビアは1999年 ホテルの営業を終了。レストランのみ営業を続けるが、西武グループの事業再編もあってレストラン事業も2005年3月に終了。地元で保存を求める運動も起こるが、清算対象のスカンジナビアは海外への売却が決定する。

2006年8月末、スカンジナビアは老朽化した船体の改修のため、上海に向け沼津を出航。これがステラ・ポラリスの最後の航海となった。曳航中の9月1日夜、和歌山県串本町沖で浸水のため船体が傾き始め、翌2日午前2時頃、潮岬沖約3kmに沈没。昭和の日本中が憧れ、地元でも人気のあったスカンジナビアの思い出は、今も市内各地に大切に保存されている。

ホテル・スカンジナビアは私が物心ついた頃からすでに有名だった気がする。ウィキによれば、ステラ・ポラリスは1926年にスウェーデンで建造され進水。1940年「ヴェーザー演習作戦」時にドイツ軍に接収され、使われぬまま終戦後ノルウェーに返還。戦後再び客船として運行するが、タイタニック号事故を機に締結された安全基準の「SOLAS条約」が改正され、改修に多額の費用が掛かるため売却が決定。1969年 日本に売却される。

ステラ・ポラリスは総トン数5105トンの外洋型客船だったが、契約に継続使用を認めない条項があったため、所有者の国土計画(西武グループ)はレストラン兼ホテルへ転用を決定。これには外車ディーラーの柳瀬次郎氏の指南があったという。1970年より「フローティングホテル・スカンジナビア」として営業を開始。日本はちょうど高度経済成長期にあり、美しい船の外観や富士山を眺望できるロケーションも相まって大評判となった。

リゾート開発ブームの80年代、伊豆箱根は行楽客で大渋滞していた。身動きのとれない国道136号線を避けて、海沿いの国道414号を行くと達磨山林道の分岐近くの湾内に、白い船体が見えて良い目標物になっていた。夜間はライトアップされ雰囲気も抜群。マスコミにもよく取り上げられた。それにしても、よく普通車でも通行できる専用の桟橋まで作ったものだ。

西部警察やGメン75など名立たるテレビドラマのロケ地の他、ローカル番組への登場も数知れない。テレビがメディアの中心だった時代に、ロケ地に選ばれることは宣伝効果と共にたいへん名誉な事。当然エンドロールに撮影協力で紹介される。伊豆箱根は伝統の観光地だが高度成長期からバブル崩壊まで、全国の観光地と同様、高単価な高級リゾート化していく。

スカンジナビアを襲う怪獣と戦うウルトラマンA。子供世代にも知られていたわけだ。ホテルとしての役割以上に、美しい船が停泊する観光名所であり、地域のシンボル的存在だった。地元でも自慢の船だったそうだ。
90年代後半、バブル崩壊後のリゾート不況からスカンジナビアは1999年 ホテルの営業を終了。レストランのみ営業を続けるが、西武グループの事業再編もあってレストラン事業も2005年3月に終了。地元で保存を求める運動も起こるが、清算対象のスカンジナビアは海外への売却が決定する。

2006年8月末、スカンジナビアは老朽化した船体の改修のため、上海に向け沼津を出航。これがステラ・ポラリスの最後の航海となった。曳航中の9月1日夜、和歌山県串本町沖で浸水のため船体が傾き始め、翌2日午前2時頃、潮岬沖約3kmに沈没。昭和の日本中が憧れ、地元でも人気のあったスカンジナビアの思い出は、今も市内各地に大切に保存されている。
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オートバイ
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イタリアンバイクはエンジンの造形まで美しい。そんなことを考えながらムルティストラーダのサイドを覗き込んでいると、従来のドゥカティのいわゆるL型ツインとは何か雰囲気が違う。この新型ムルティストラーダは伝統のL型2気筒エンジンではなく、パニガーレやストリートファイターV4と同じ、V型4気筒の「V4グランツーリスモ」エンジンを搭載していた。

V4グランツーリスモ・エンジンは90度V型4気筒、排気量1158㏄から最高出力170ps/10,500rpm、最大トルク12.7kgm/8,750rpm。実際の公道で243kgもある車体でフルパワーを使い切れるはずもないが、カタログスペックには夢がある。使いきれないパワーは要らないという(ホンダが言いそうな)一見現実的だが妙に醒めた言い草に駆り立てられるものはない。

事実この新型グランツーリスモ・エンジンは、これまでのムルティストラーダに搭載されていたテスタストレッタ2気筒エンジンより1.2kg軽量。幅が若干広がったが、全高・前後長とも85㎜~95㎜小型化。これが工業製品の正常進化だ。新型が出る度に当り前のように大きく重くなっていく日本車とは正反対。しかも耐久性や燃費性能まで向上しているという。知ると知らずとに関わらず、こうしたデータは乗る側にとって安心要素となる。それでいて外連味のない合理的なデザイン。本物の機能美が美しい。

ムルティストラーダはアドベンチャーツアラーよりやや公道寄りな雰囲気がある。オフロードを走行できる機能を省き、一般道での信頼性や安全性に振って安心感を高める。長距離を走る時この安心感は何ものにも代えがたい。不安なメカで遠距離走るなんて身体に悪い。まして北極圏から亜熱帯まである欧州や、気象だけでなく治安にも不安のある北米なら尚更だ。無事これ名馬。安全に速い機械はモチベーションを駆り立てられる。

V4グランツーリスモ・エンジンは90度V型4気筒、排気量1158㏄から最高出力170ps/10,500rpm、最大トルク12.7kgm/8,750rpm。実際の公道で243kgもある車体でフルパワーを使い切れるはずもないが、カタログスペックには夢がある。使いきれないパワーは要らないという(ホンダが言いそうな)一見現実的だが妙に醒めた言い草に駆り立てられるものはない。

事実この新型グランツーリスモ・エンジンは、これまでのムルティストラーダに搭載されていたテスタストレッタ2気筒エンジンより1.2kg軽量。幅が若干広がったが、全高・前後長とも85㎜~95㎜小型化。これが工業製品の正常進化だ。新型が出る度に当り前のように大きく重くなっていく日本車とは正反対。しかも耐久性や燃費性能まで向上しているという。知ると知らずとに関わらず、こうしたデータは乗る側にとって安心要素となる。それでいて外連味のない合理的なデザイン。本物の機能美が美しい。

ムルティストラーダはアドベンチャーツアラーよりやや公道寄りな雰囲気がある。オフロードを走行できる機能を省き、一般道での信頼性や安全性に振って安心感を高める。長距離を走る時この安心感は何ものにも代えがたい。不安なメカで遠距離走るなんて身体に悪い。まして北極圏から亜熱帯まである欧州や、気象だけでなく治安にも不安のある北米なら尚更だ。無事これ名馬。安全に速い機械はモチベーションを駆り立てられる。
テーマ:Ducati MultiStrada! - ジャンル:車・バイク
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ミリタリー
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M10のリメイク後、M24など支援車両の充実をしてきたタミヤが、ついにM18をラインナップに加えた。M4の派生車両であるM10やM36に比べるとすべて新造になるであろうM18は、ソリッドな米軍戦車の中でもユニークな存在。WoTなどゲームアイテムとしては突出した性能でおもしろい。

第二次大戦初頭、対戦車戦闘ができる主力戦車の不足に悩んだ米軍は、歩兵部隊用M2中戦車をベースに31口径75mm戦車砲を車体右寄りに搭載したM3中戦車リー/グラントを急造しアフリカ戦線に投入。次にM3のシャシーをベースに大型のターレットリングの旋回砲塔に75mm砲を搭載したM4中戦車を1941年10月に制式化。1942年7月から量産。大量に実戦投入されたM4だったが、戦線が欧州大陸に移ると、新型のドイツ軍重戦車に苦戦を強いられる。この時期は前線と米本国との意識の乖離が激しく、ドイツ戦車への当面の対抗策として複数の戦車駆逐車両が試作された。強力な火砲ながら申し訳ていどの装甲の米駆逐戦車は、とても正面切ってドイツ戦車と渡り合える代物ではなかったが、数にものを言わせた物量戦で連合軍の反攻作戦を支えた。M18はアンツィオ上陸以降、前線に登場する。

前面装甲25.4mm、側・後面12.7mmの圧延鋼板で溶接構造の車体にM3やM4と同じ空冷星型コンチネンタルR975エンジンを搭載。ドライブシャフトにユニバーサルジョイントを介し車高を抑え、重量18トンの軽量な車体は最大速度80km/hという第二次大戦の戦車では世界最速を誇る。そのため俊足を活かしたヒット・エンド・ラン戦法に有利で、高機動力を使って敵陣後方に回り込む戦術で多数のドイツ軍戦車の撃破を記録してる。

これまで1/35プラモデルは、エアフィックス、AFVクラブ、アカデミー、イタレリなどからラインナップされてきたが、キットはイタレリ製の日本版かと思う。クオリティーではエアフィックスと比べるべくもなく、AFVクラブ等よりも安価で入手しやすくなることが期待される。砲塔オープントップは米駆逐戦車だけの特徴で、作り込みやすく見栄えも良い。

アカデミーではフルインテリアキットもあるが、作り易さもクオリティーも断然タミヤが上だろう。防盾のカンバス質感の再現もこのキットのポイントになりそうだ。M36は初期の自衛隊で運用実績があり、M24に至ってはM4より台数が多かった。残念ながらM18が自衛隊で使われた記録はなく、それゆえプラモ化が遅れた。砲塔を外した輸送型のM39は朝鮮戦争にも従軍、耐用年数を過ぎたM18の砲塔を、M42対空戦車の車体に載せた台湾陸軍の64式戦車等は永く使われたため、近隣諸国でも需要は高そうだ。

第二次大戦初頭、対戦車戦闘ができる主力戦車の不足に悩んだ米軍は、歩兵部隊用M2中戦車をベースに31口径75mm戦車砲を車体右寄りに搭載したM3中戦車リー/グラントを急造しアフリカ戦線に投入。次にM3のシャシーをベースに大型のターレットリングの旋回砲塔に75mm砲を搭載したM4中戦車を1941年10月に制式化。1942年7月から量産。大量に実戦投入されたM4だったが、戦線が欧州大陸に移ると、新型のドイツ軍重戦車に苦戦を強いられる。この時期は前線と米本国との意識の乖離が激しく、ドイツ戦車への当面の対抗策として複数の戦車駆逐車両が試作された。強力な火砲ながら申し訳ていどの装甲の米駆逐戦車は、とても正面切ってドイツ戦車と渡り合える代物ではなかったが、数にものを言わせた物量戦で連合軍の反攻作戦を支えた。M18はアンツィオ上陸以降、前線に登場する。

前面装甲25.4mm、側・後面12.7mmの圧延鋼板で溶接構造の車体にM3やM4と同じ空冷星型コンチネンタルR975エンジンを搭載。ドライブシャフトにユニバーサルジョイントを介し車高を抑え、重量18トンの軽量な車体は最大速度80km/hという第二次大戦の戦車では世界最速を誇る。そのため俊足を活かしたヒット・エンド・ラン戦法に有利で、高機動力を使って敵陣後方に回り込む戦術で多数のドイツ軍戦車の撃破を記録してる。

これまで1/35プラモデルは、エアフィックス、AFVクラブ、アカデミー、イタレリなどからラインナップされてきたが、キットはイタレリ製の日本版かと思う。クオリティーではエアフィックスと比べるべくもなく、AFVクラブ等よりも安価で入手しやすくなることが期待される。砲塔オープントップは米駆逐戦車だけの特徴で、作り込みやすく見栄えも良い。

アカデミーではフルインテリアキットもあるが、作り易さもクオリティーも断然タミヤが上だろう。防盾のカンバス質感の再現もこのキットのポイントになりそうだ。M36は初期の自衛隊で運用実績があり、M24に至ってはM4より台数が多かった。残念ながらM18が自衛隊で使われた記録はなく、それゆえプラモ化が遅れた。砲塔を外した輸送型のM39は朝鮮戦争にも従軍、耐用年数を過ぎたM18の砲塔を、M42対空戦車の車体に載せた台湾陸軍の64式戦車等は永く使われたため、近隣諸国でも需要は高そうだ。
テーマ:ミリタリープラモデル - ジャンル:趣味・実用
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夜空の写真を撮るにはちょうど良い。以前から使っていたデジカメがホワイトバランスが狂い始め、しかもやや露光オーバー。でも夜間撮影には寧ろ好都合。露出優先だとシャッター速度が遅くなるので、なるべく手振れが起らないよう静かな場所で。周りを気にせず撮影できる山間に入る。

少し雲が掛かるのも悪くはないが、オートだと被写体深度がボケる。こういう時、マニュアル操作ができるカメラが恋しくなるが、持ち歩きの手軽さには代えられない。写真を撮ることに技術とか屁理屈はいらない。どんなことでもそうだがしょせんは場数の問題。風景という素材は一見、動かず変わらないように見えるが一瞬の一場面のようなタイミングがある。

いつ見ても月は月に変わりはないのだが、こうした詩的な季節感は時間に追われるような生活をしていると必要になる。この時期は例年夏の暑さが収まる頃で、暑さが苦手な私はホッとしながら月を眺める。歳時記というのは生活の切り替え等を指南している。まして去年や今年のようにイベントや年中行事の中止が相次ぐと、季節を知るのが大事。季節感のある、文中に必ず季語が入る俳句のような写真が撮れていたら成功だと思う。

少し雲が掛かるのも悪くはないが、オートだと被写体深度がボケる。こういう時、マニュアル操作ができるカメラが恋しくなるが、持ち歩きの手軽さには代えられない。写真を撮ることに技術とか屁理屈はいらない。どんなことでもそうだがしょせんは場数の問題。風景という素材は一見、動かず変わらないように見えるが一瞬の一場面のようなタイミングがある。

いつ見ても月は月に変わりはないのだが、こうした詩的な季節感は時間に追われるような生活をしていると必要になる。この時期は例年夏の暑さが収まる頃で、暑さが苦手な私はホッとしながら月を眺める。歳時記というのは生活の切り替え等を指南している。まして去年や今年のようにイベントや年中行事の中止が相次ぐと、季節を知るのが大事。季節感のある、文中に必ず季語が入る俳句のような写真が撮れていたら成功だと思う。
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GSX1300Rハヤブサの発売は1999年。当時全盛を誇ったビッグバイク、カワサキZZ-Rやホンダのブラックバードを追う形で登場。スズキはヨシムラと開発段階から組んで、2000年の鈴鹿8耐「Xフォーミュラ」クラスにも参戦。初代ハヤブサは8耐ベースマシンとして強力な潜在力を印象付けた。

それから20年も経つが、初代の意匠をよく踏襲したマイチェンのおかげで古さを感じさせないブランドイメージを確立した。カワサキZZ-Rは先発で人気もあったため、かえって方向性がぶれ、その打倒のために投入されたブラックバードは、途中からトレンドの環境性能に走ったため、実質一世代で終わってしまった。ハヤブサは良くも悪くもクセの強いデザインだったが、おかげでブレずに存在感を放ち続けた。特にこの紺色とシルバーはカモフラ風パターンは巨体をシックに落ち着かせる。またメインのブラウン系メタリックも他に見掛けない個性的な配色で異彩を放った。走る姿は、何かと比べて速いとか遅いかというよりも、質量感と迫力があった。

かつて300㎞/hまで刻まれたメーターはフルスケールと呼ばれ、実際に300㎞/hが出るかが大論争だった。ハヤブサはフルノーマルでもサーキットで300㎞/hを超えると絶賛された。オドが液晶で走行距離は不明だが、ホビースクエア開館時からあるこのスズキはおそらくデッドストック。

現行車とは対照的に、90年代はゼッケンを貼る大きめのテールカウルやカスタム風の小型テールランプが流行り。マフラーも現行は樹脂製の化粧板が付く機種が多いが、この当時は長めの円筒形サイレンサーが主流。タイヤサイズは190/50ZR17。極太扁平タイヤも当時のトレンド。

このハヤブサという車種を選択したのはさすがタミヤだ。シルエットといいカラーリングといい、スケールモデルになっても単体でも存在感がある。バイクや四輪はやはり最初期のイメージがいちばん強い。Ⅱ型以降がそれをうまく継承できるかは、時流もあって半ば運のようなもの。ところでタミヤもスズキもハヤブサも、立派な静岡の地元企業の地場産品だ。

それから20年も経つが、初代の意匠をよく踏襲したマイチェンのおかげで古さを感じさせないブランドイメージを確立した。カワサキZZ-Rは先発で人気もあったため、かえって方向性がぶれ、その打倒のために投入されたブラックバードは、途中からトレンドの環境性能に走ったため、実質一世代で終わってしまった。ハヤブサは良くも悪くもクセの強いデザインだったが、おかげでブレずに存在感を放ち続けた。特にこの紺色とシルバーはカモフラ風パターンは巨体をシックに落ち着かせる。またメインのブラウン系メタリックも他に見掛けない個性的な配色で異彩を放った。走る姿は、何かと比べて速いとか遅いかというよりも、質量感と迫力があった。

かつて300㎞/hまで刻まれたメーターはフルスケールと呼ばれ、実際に300㎞/hが出るかが大論争だった。ハヤブサはフルノーマルでもサーキットで300㎞/hを超えると絶賛された。オドが液晶で走行距離は不明だが、ホビースクエア開館時からあるこのスズキはおそらくデッドストック。

現行車とは対照的に、90年代はゼッケンを貼る大きめのテールカウルやカスタム風の小型テールランプが流行り。マフラーも現行は樹脂製の化粧板が付く機種が多いが、この当時は長めの円筒形サイレンサーが主流。タイヤサイズは190/50ZR17。極太扁平タイヤも当時のトレンド。

このハヤブサという車種を選択したのはさすがタミヤだ。シルエットといいカラーリングといい、スケールモデルになっても単体でも存在感がある。バイクや四輪はやはり最初期のイメージがいちばん強い。Ⅱ型以降がそれをうまく継承できるかは、時流もあって半ば運のようなもの。ところでタミヤもスズキもハヤブサも、立派な静岡の地元企業の地場産品だ。
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アニメ・特撮・映画
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静岡市文化クリエイティブ産業振興センターの前に飾られている古いカメラ。ずいぶん古い物のようだが、どのくらい貴重なものかはわからない。個人的見解だが、例えば現役のクリエイターやカメラマンなら、大事なのは作品であって、古くなった機材に価値があるかは業務外。カメラならフィルムが手に入らなければ仕事にならない。映画会社が車歴等を語るうえで必要なら保存してくれれば良いもの。私的にも備品に興味はない。

メーカーのミッチェル社は1920年頃から米国で創業した(動画)カメラメーカーで、戦前からハリウッドや日本映画でも多用された。BNC型は「ブリンプト・ニュースリール・カメラ」の略で、テレビ普及前の映画館で上映されたニュース映画のことをニュースリールという。1932年頃のモデルらしい。おそらく昔は撮影機材が恐ろしく高価で、修理しながら使い続けたため現存しているのだと思う。本機は松竹から寄贈されたものらしい。
私も大学で8ミリ映画の撮影に関わったことがある。プロの機材といっしょにするのはおこがましいが、フィルムの規格が違うだけで原理はほぼ同じ。その頃はまだビデオ機材が大型で、しかも編集後の保存が難しく劣化も早い。8ミリは現像のためイマジカにフィルムを郵送して、現像後にフィルムを切った貼ったの労作業。大学祭の出し物もラクではなかった。

8ミリもビデオもどちらも一長一短でそれなりに金も掛かるため、撮影に入る前に絵コンテを描いたりタイムラインなど打ち合わせが欠かせない。今のように一人でモニター上だけで片付く作業ではなかった。複数で作業をする時は、リーダーの責任感と行動力が不可欠なのだが…言い出しっぺが口だけでサッパリ動かないのはよくある話。結局私が絵コンテ描いてカメラを回し…、やることはやったので後はすっぽかした。いちおう完成したが編集は散々、だいぶ端折ってあった。画面は高評価だったが(笑)。
作品は完成して披露されなければ、何もしなかったのと同じ。今の子供でもできるようなユーチューバーに昔の苦労話などしてもウザがられるだけだが、段取りや積み重ね等フローチャートを学ぶ良い機会ではあった。

メーカーのミッチェル社は1920年頃から米国で創業した(動画)カメラメーカーで、戦前からハリウッドや日本映画でも多用された。BNC型は「ブリンプト・ニュースリール・カメラ」の略で、テレビ普及前の映画館で上映されたニュース映画のことをニュースリールという。1932年頃のモデルらしい。おそらく昔は撮影機材が恐ろしく高価で、修理しながら使い続けたため現存しているのだと思う。本機は松竹から寄贈されたものらしい。
私も大学で8ミリ映画の撮影に関わったことがある。プロの機材といっしょにするのはおこがましいが、フィルムの規格が違うだけで原理はほぼ同じ。その頃はまだビデオ機材が大型で、しかも編集後の保存が難しく劣化も早い。8ミリは現像のためイマジカにフィルムを郵送して、現像後にフィルムを切った貼ったの労作業。大学祭の出し物もラクではなかった。

8ミリもビデオもどちらも一長一短でそれなりに金も掛かるため、撮影に入る前に絵コンテを描いたりタイムラインなど打ち合わせが欠かせない。今のように一人でモニター上だけで片付く作業ではなかった。複数で作業をする時は、リーダーの責任感と行動力が不可欠なのだが…言い出しっぺが口だけでサッパリ動かないのはよくある話。結局私が絵コンテ描いてカメラを回し…、やることはやったので後はすっぽかした。いちおう完成したが編集は散々、だいぶ端折ってあった。画面は高評価だったが(笑)。
作品は完成して披露されなければ、何もしなかったのと同じ。今の子供でもできるようなユーチューバーに昔の苦労話などしてもウザがられるだけだが、段取りや積み重ね等フローチャートを学ぶ良い機会ではあった。
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旅行・ツーリング
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草薙はJRと静鉄の駅が近いため地元では便の良い場所で、昔よく飲みに来たり友人の家に泊まりに来たこともあった。当時まだ駅舎は古く北口はなかったが、常葉が国一沿いに移転して電車通学の学生が増えたため新しくなったらしい。従来の南口もマンションが建ったりで広くなっている。

JR草薙駅は改札は2階にある橋上駅で2面2線の相対式ホーム。それほど大きくない駅だが線路が集中しているため、貨物が通過する上を新幹線が通り過ぎたりする。そのためかこの駅には撮り鉄らしき若者がいる。東海道本線と新幹線という超大動脈なので、特にレアものが見れるわけではない。撮り鉄が異常増殖したのはカメラの発達に要因ある。大昔の光学カメラはフィルムを使うため、枚数に限りもあり現像に時間が掛った。写真の良否は印画するまでわからない。光学カメラは精密機械のため高価で壊れやすい。ところが今は小型で安価なデジカメや、スマホならその場で編集やアップロードまで完了する。SDの容量しだいで枚数もほぼ無限。カメラが子供にまで普及したおかげでマナーの問題も増えたのは少し残念だ。

だから撮り鉄をする時には誤解されないように注意が要る。マナー違反の撮り鉄もマズいが盗撮と間違われるのはもっとカッコわるい。それ以前にもともと混雑が苦手で人込みに入りたくないし、目立つのも苦手。個人的な好みもあって上り寄りのなるべくホームの端で待つようにしている。

JR草薙駅は改札は2階にある橋上駅で2面2線の相対式ホーム。それほど大きくない駅だが線路が集中しているため、貨物が通過する上を新幹線が通り過ぎたりする。そのためかこの駅には撮り鉄らしき若者がいる。東海道本線と新幹線という超大動脈なので、特にレアものが見れるわけではない。撮り鉄が異常増殖したのはカメラの発達に要因ある。大昔の光学カメラはフィルムを使うため、枚数に限りもあり現像に時間が掛った。写真の良否は印画するまでわからない。光学カメラは精密機械のため高価で壊れやすい。ところが今は小型で安価なデジカメや、スマホならその場で編集やアップロードまで完了する。SDの容量しだいで枚数もほぼ無限。カメラが子供にまで普及したおかげでマナーの問題も増えたのは少し残念だ。

だから撮り鉄をする時には誤解されないように注意が要る。マナー違反の撮り鉄もマズいが盗撮と間違われるのはもっとカッコわるい。それ以前にもともと混雑が苦手で人込みに入りたくないし、目立つのも苦手。個人的な好みもあって上り寄りのなるべくホームの端で待つようにしている。