FC2ブログ

火薬御飯

Category :  ミリタリー
tag : 
 M10のリメイク後、M24など支援車両の充実をしてきたタミヤが、ついにM18をラインナップに加えた。M4の派生車両であるM10やM36に比べるとすべて新造になるであろうM18は、ソリッドな米軍戦車の中でもユニークな存在。WoTなどゲームアイテムとしては突出した性能でおもしろい。
1/35 アメリカ軍 M18 ヘルキャット 駆逐戦車1・35 SCALE U.S. TANK DESTROYER M18 HELLCATミリタリーミニチュアシリーズ No.376タミヤTamiya静岡ホビースクエアSHIZUOKA HOBBY SQUARE静岡ホビーショー2021静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡3F
 第二次大戦初頭、対戦車戦闘ができる主力戦車の不足に悩んだ米軍は、歩兵部隊用M2中戦車をベースに31口径75mm戦車砲を車体右寄りに搭載したM3中戦車リー/グラントを急造しアフリカ戦線に投入。次にM3のシャシーをベースに大型のターレットリングの旋回砲塔に75mm砲を搭載したM4中戦車を1941年10月に制式化。1942年7月から量産。大量に実戦投入されたM4だったが、戦線が欧州大陸に移ると、新型のドイツ軍重戦車に苦戦を強いられる。この時期は前線と米本国との意識の乖離が激しく、ドイツ戦車への当面の対抗策として複数の戦車駆逐車両が試作された。強力な火砲ながら申し訳ていどの装甲の米駆逐戦車は、とても正面切ってドイツ戦車と渡り合える代物ではなかったが、数にものを言わせた物量戦で連合軍の反攻作戦を支えた。M18はアンツィオ上陸以降、前線に登場する。
1/35(76mm Gun Motor Carriage M18:76mm自走砲車 M18)M18 ヘルキャット 駆逐戦車1・35 SCALE U.S. TANK DESTROYER M18 HELLCATミリタリーミニチュアシリーズ No.376タミヤTamiya静岡ホビースクエアSHIZUOKA HOBBY SQUARE静岡ホビーショー2021静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡
 前面装甲25.4mm、側・後面12.7mmの圧延鋼板で溶接構造の車体にM3やM4と同じ空冷星型コンチネンタルR975エンジンを搭載。ドライブシャフトにユニバーサルジョイントを介し車高を抑え、重量18トンの軽量な車体は最大速度80km/hという第二次大戦の戦車では世界最速を誇る。そのため俊足を活かしたヒット・エンド・ラン戦法に有利で、高機動力を使って敵陣後方に回り込む戦術で多数のドイツ軍戦車の撃破を記録してる。
1/35(76mm M18 GMC 76mm自走砲車 M18)M18 ヘルキャット 駆逐戦車1・35 SCALE U.S. TANK DESTROYER M18 HELLCATミリタリーミニチュアシリーズ No.376タミヤTamiya静岡ホビースクエアSHIZUOKA HOBBY SQUARE静岡ホビーショー2021静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡
 これまで1/35プラモデルは、エアフィックス、AFVクラブ、アカデミー、イタレリなどからラインナップされてきたが、キットはイタレリ製の日本版かと思う。クオリティーではエアフィックスと比べるべくもなく、AFVクラブ等よりも安価で入手しやすくなることが期待される。砲塔オープントップは米駆逐戦車だけの特徴で、作り込みやすく見栄えも良い。
1/35(76mm Gun Motor Carriage M18 ヘルキャット 76mm自走砲車 M18)M18 駆逐戦車1・35 SCALE U.S. TANK DESTROYER M18 HELLCATミリタリーミニチュアシリーズ No.376タミヤTamiya静岡ホビースクエアSHIZUOKA HOBBY SQUARE静岡ホビーショー2021静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡
 アカデミーではフルインテリアキットもあるが、作り易さもクオリティーも断然タミヤが上だろう。防盾のカンバス質感の再現もこのキットのポイントになりそうだ。M36は初期の自衛隊で運用実績があり、M24に至ってはM4より台数が多かった。残念ながらM18が自衛隊で使われた記録はなく、それゆえプラモ化が遅れた。砲塔を外した輸送型のM39は朝鮮戦争にも従軍、耐用年数を過ぎたM18の砲塔を、M42対空戦車の車体に載せた台湾陸軍の64式戦車等は永く使われたため、近隣諸国でも需要は高そうだ。

テーマ:ミリタリープラモデル - ジャンル:趣味・実用

プロフィール

nabe3rr

Author:nabe3rr
" I'll make you famous. "

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー
ブログ内検索

RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード

QRコード