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火薬御飯

Category :  アニメ・特撮・映画
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 歴史の評価云々がわからない子供の頃、この映画のオープニングを見てすごく感動したのを覚えている。ウルトラマンやゴジラの特撮がミニチュアで行われることくらいは知っていたが、洋画はいつも巨大なオープンセット。大勢の俳優が実戦さながら入り乱れて熱演する様はやはり圧巻だ。
トラ!トラ!トラ!オープニング
 1970年公開のいちおうアメリカ映画となっているが、日本側からも黒澤明や多数の名優が参加する事実上の日米合作映画。特に序盤の連合艦隊旗艦「長門」の閲兵シーンは芦屋の海岸に巨大なオープンセットを作っての撮影。今ならCGで制作可能な場面だが、映画の本場ハリウッドに負けまいと当時(1960年代後半)の持てる力の全てを注ぎ込んだ総力戦の感がある。
トラ!トラ!トラ!実物大長門
 戦争を賛美するものでも卑下するものでもない。まして腐敗堕落した近隣諸国の扇動に踊らされる必要もない。史実を映画のような方法で記録して後世に残すことの重要性。またその制作に関わった方々の熱意。それを完成させることの労苦と感動。制作に関わった関係者は本当に羨ましい。
トラ!トラ!トラ!TORA!TORA!TORA!実物大長門
 この映画では旗艦「長門」と空母「赤城」の実物大セットが建築された。映画「男たちの大和」でも戦艦「大和」前半部分のセットが作られたが艦橋はCG合成。CGのなかった時代に巨大な木造建築というのは(建築基準法外だろうが)今考えても驚異的な技術。建設時期は大阪万博頃の話。
航空母艦HIRYU飛竜
 航空機の大きさからスケールは1/48くらい。煙突や艦橋の位置から空母「飛龍」か。ハリウッドが当時から実機をロケに使ったのに比べても、正に国力の差は歴然。そうした中でも当時の日本で許される最大限を結集して作られた映像。以降この映画の場面カットは多数の映画に流用された。

テーマ:戦争映画(第二次世界大戦) - ジャンル:映画

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