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東富士周辺でも聖地の中の聖地、陸上自衛隊富士学校には 今回初訪問(…と思ってた)。スマホのグーグルマップを頼りに、数ヶ月前KROGツーリングで訪れた滝ヶ原駐屯地を過ぎ、国道138号線を登って行くと東富士五湖道路の側道に入る。登山道須走口の手前で視界が開け それらしき正門や守衛所が見えた…あれ?この景色…見たことがあるゾ?

さかのぼること30年以上前、私が小学校3年生くらいの時、行き着けのプラモデル屋主催の見学ツアーで、ここに来たことがあったのだ。その時の道中は観光バス。敷地内で乗り降りしたこともあって、数ある東富士のどこの駐屯地か記憶が曖昧になっていた。だがこの美しい富士山が背景の正門の景色には覚えがある。当時は下調べ等する術もなく、基地内の全てが驚きの連続。その分、記憶が断片的になっていた。駐屯地ごとに特色があって何処も印象的だが、富士学校のお宝は歴代陸自の装備品の数々。

ずいぶん見慣れたイージィーエイトだが 初めてその戦車を知ったのはやはりタミヤのプラモデル。モーターライズの箱絵は砲塔から車体前面に虎の顔が描かれた朝鮮戦争仕様。おそらくこの戦車も対日戦用に海を渡り終戦後数年を経て朝鮮半島へ転戦。生き残った車両は故郷に帰るでもなく余剰となり 大半は東京タワーの材料になった。一部は発足間もない自衛隊の主力戦車となる。命数が尽きた車両は或いは 国産61式戦車の90㎜砲の標的にされたかもしれない。中東に転売され消耗されるのも免れ、富士の麓で静かに余生を送るこのM4こそ正真正銘のハッピーシャーマンだ。

M4と仲良く轡を並べる75式自走榴弾砲。より高性能な99式自走榴弾砲の配備に伴って既に全車退役したらしい。この種の自走砲は車高が高く大柄で実物の迫力は主力戦車以上。大型の旋回砲塔の中にはリボルバー型の自動装填装置が2機並んでいるのを見たことがある。我が国はこうした自走砲の開発に熱心で、しかも成功している。99式より全体のバランスが良く重駆逐戦車エレファントにも似て非常にカッコイイ。演習で稼働状態が見られなくなったのは惜しい。同期の74式がほぼ現役なのが救い。

観閲式終了後いったん退場して模擬演習に突入を待つ10式戦車。準備の態勢に入ると主砲が水平の位置になり砲塔共々砲身が小刻みに上下動する。何らかのECMと連動しているらしく緊張感が漂う。主力戦車だが、発進加速や旋回は異様に速く、必殺「戦車ドリフト」も披露してくれた。

一際スマートな10式に対し重厚さが際立つ90式戦車。移動の制限や欠点ばかり論われるようになってしまったが それだけ技術が進歩したということだ。90式戦車のラインメタル120㎜滑空砲は空包を撃てないが、10式の国産日本製鋼所製120㎜砲はNATO弾とも互換がありながら空包射が可能になった。そんな所にも我が国の技術力と国状が現れている。それら高い技術力や士気、兵の技量や所作までが一体となって静かに敵を威圧する。

さかのぼること30年以上前、私が小学校3年生くらいの時、行き着けのプラモデル屋主催の見学ツアーで、ここに来たことがあったのだ。その時の道中は観光バス。敷地内で乗り降りしたこともあって、数ある東富士のどこの駐屯地か記憶が曖昧になっていた。だがこの美しい富士山が背景の正門の景色には覚えがある。当時は下調べ等する術もなく、基地内の全てが驚きの連続。その分、記憶が断片的になっていた。駐屯地ごとに特色があって何処も印象的だが、富士学校のお宝は歴代陸自の装備品の数々。

ずいぶん見慣れたイージィーエイトだが 初めてその戦車を知ったのはやはりタミヤのプラモデル。モーターライズの箱絵は砲塔から車体前面に虎の顔が描かれた朝鮮戦争仕様。おそらくこの戦車も対日戦用に海を渡り終戦後数年を経て朝鮮半島へ転戦。生き残った車両は故郷に帰るでもなく余剰となり 大半は東京タワーの材料になった。一部は発足間もない自衛隊の主力戦車となる。命数が尽きた車両は或いは 国産61式戦車の90㎜砲の標的にされたかもしれない。中東に転売され消耗されるのも免れ、富士の麓で静かに余生を送るこのM4こそ正真正銘のハッピーシャーマンだ。

M4と仲良く轡を並べる75式自走榴弾砲。より高性能な99式自走榴弾砲の配備に伴って既に全車退役したらしい。この種の自走砲は車高が高く大柄で実物の迫力は主力戦車以上。大型の旋回砲塔の中にはリボルバー型の自動装填装置が2機並んでいるのを見たことがある。我が国はこうした自走砲の開発に熱心で、しかも成功している。99式より全体のバランスが良く重駆逐戦車エレファントにも似て非常にカッコイイ。演習で稼働状態が見られなくなったのは惜しい。同期の74式がほぼ現役なのが救い。

観閲式終了後いったん退場して模擬演習に突入を待つ10式戦車。準備の態勢に入ると主砲が水平の位置になり砲塔共々砲身が小刻みに上下動する。何らかのECMと連動しているらしく緊張感が漂う。主力戦車だが、発進加速や旋回は異様に速く、必殺「戦車ドリフト」も披露してくれた。

一際スマートな10式に対し重厚さが際立つ90式戦車。移動の制限や欠点ばかり論われるようになってしまったが それだけ技術が進歩したということだ。90式戦車のラインメタル120㎜滑空砲は空包を撃てないが、10式の国産日本製鋼所製120㎜砲はNATO弾とも互換がありながら空包射が可能になった。そんな所にも我が国の技術力と国状が現れている。それら高い技術力や士気、兵の技量や所作までが一体となって静かに敵を威圧する。