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2020年度の静岡ホビーショーは中止されてしまったがタミヤから近年になく気合いの入った新製品の監修中らしき作品が公開された。1/35ミリタリーミニチュアシリーズ370番台となるⅣ号戦車F1型とマーダーⅠ対戦車自走砲!その他だ。
中期の仕様となるⅣ号戦車F型(便宜上F1型)は70年代の旧イタレリ(イタラエレイと表記)しかなく当時タミヤのH型が3台は買える高価な舶来はバーリンデンの作例の箱画を眺めるだけで充分だった。近くはガルパンTV版のプラウダ戦にⅣ号D型にL43口径75mm砲を換装しただけで即席F2型が登場するのが有名。

実車は…いや実車こそシャシーが全くリファインされた別物だがアニメは楽しければそれで良い。作例の成型色が違う下部はおそらく同社のフンメル/ナスホルンから逆にリバースしたものでⅣ号前期の特徴であるピストルポートや二灯の前照灯などディテールを追加して新造している。それにしても昔は型抜きの関係で再現できなかったフロントフェンダー内側の合せやリベットが再現されて見事。史実ではアフリカ戦線が激化する時期でもあり車体色がジャーマングレーとダークイエローが混在。あまり迷彩に凝らずに単色で濃い目のダークグレーをドライブラシで浮き上がらせるも好し。ダークイエローを墨入れするのもまた楽しい。
いわゆるマーダー(マルダー)系の自走砲の始祖となるロレーヌ・シュレッパー改自走砲はフランスに進駐したドイツ軍が大量に接収したロレーヌ・デートリッヒ社の装軌式輸送車が元になる。この車台は中央にエンジンが位置するミッドシップで後端がカーゴスペースという自走砲にお誂え向きのパッケージング。

しかもこのロレーヌ運搬車はフランス軍車両の中でも群を抜いて堅牢で簡便な抜群の信頼性。それが予備部品と共に大量に手に入ったことで鹵獲装備の流用という発想に拍車が掛ったと言っても過言ではない。最初は電撃戦の名残の支援車両として150mm榴弾砲を搭載した自走榴弾砲に改装されるが後半は75mm砲搭載の対戦車車両に重用。なおこのロレーヌ自走砲に関しても長らく実車に資料や写真が無く、初めてその存在を知ったのも小林源文先生のイラストだった。

車台の幅の狭さから側面を台形に広げ操作性を確保する設計もドイツ独特のもの。おかげでこうした独創的なデザインが生れた。プラモでオープントップの車両でこれを再現するのは強度の関係もあって非常に難しい。また身体を起こして上空を見上げるようなフィギュアの姿勢も抜群に良い。遠方から聞こえる航空機の音に警戒しているかのようだ。タミヤのフィギュアにはこうした表情がある。ストーリー性が豊かだ。こういう素材は取っておいて他に使いたくなる。

1/24カーモデルのオプションフィギュアだったキャンパスフレンズに「Ⅱ」が発売された。前作は80年代ティーン大学生あたりの設定だったがキャンパスフレンズⅡは平成~令和の若者ファッション。スクーターもオールドべスパから現行のビーノに変更。あまりクルマを意識しない風だが昔に比べ美少女キャラ系をメイン爆発的に拡がった各スケールフィギュア市場に技術力トップのタミヤが素材を投入してくれるのはもモデラーにはありがたいはずだ。何か仕掛けてくれそうだ。

ある意味で企画力ではタミヤさえ凌ぐアオシマは自衛隊の装備品に熱心だ。特に護衛艦はやりたい放題。陸自車両ではタミヤと被らない1/72の発売が早い。災害復旧でも大活躍で一般道でも見掛ける機会の多い通称「3トン半」73式大型トラックを1/35で発売。まだ空白の多い陸自車両をアオシマが席捲する日も近い。
中期の仕様となるⅣ号戦車F型(便宜上F1型)は70年代の旧イタレリ(イタラエレイと表記)しかなく当時タミヤのH型が3台は買える高価な舶来はバーリンデンの作例の箱画を眺めるだけで充分だった。近くはガルパンTV版のプラウダ戦にⅣ号D型にL43口径75mm砲を換装しただけで即席F2型が登場するのが有名。

実車は…いや実車こそシャシーが全くリファインされた別物だがアニメは楽しければそれで良い。作例の成型色が違う下部はおそらく同社のフンメル/ナスホルンから逆にリバースしたものでⅣ号前期の特徴であるピストルポートや二灯の前照灯などディテールを追加して新造している。それにしても昔は型抜きの関係で再現できなかったフロントフェンダー内側の合せやリベットが再現されて見事。史実ではアフリカ戦線が激化する時期でもあり車体色がジャーマングレーとダークイエローが混在。あまり迷彩に凝らずに単色で濃い目のダークグレーをドライブラシで浮き上がらせるも好し。ダークイエローを墨入れするのもまた楽しい。
いわゆるマーダー(マルダー)系の自走砲の始祖となるロレーヌ・シュレッパー改自走砲はフランスに進駐したドイツ軍が大量に接収したロレーヌ・デートリッヒ社の装軌式輸送車が元になる。この車台は中央にエンジンが位置するミッドシップで後端がカーゴスペースという自走砲にお誂え向きのパッケージング。

しかもこのロレーヌ運搬車はフランス軍車両の中でも群を抜いて堅牢で簡便な抜群の信頼性。それが予備部品と共に大量に手に入ったことで鹵獲装備の流用という発想に拍車が掛ったと言っても過言ではない。最初は電撃戦の名残の支援車両として150mm榴弾砲を搭載した自走榴弾砲に改装されるが後半は75mm砲搭載の対戦車車両に重用。なおこのロレーヌ自走砲に関しても長らく実車に資料や写真が無く、初めてその存在を知ったのも小林源文先生のイラストだった。

車台の幅の狭さから側面を台形に広げ操作性を確保する設計もドイツ独特のもの。おかげでこうした独創的なデザインが生れた。プラモでオープントップの車両でこれを再現するのは強度の関係もあって非常に難しい。また身体を起こして上空を見上げるようなフィギュアの姿勢も抜群に良い。遠方から聞こえる航空機の音に警戒しているかのようだ。タミヤのフィギュアにはこうした表情がある。ストーリー性が豊かだ。こういう素材は取っておいて他に使いたくなる。

1/24カーモデルのオプションフィギュアだったキャンパスフレンズに「Ⅱ」が発売された。前作は80年代ティーン大学生あたりの設定だったがキャンパスフレンズⅡは平成~令和の若者ファッション。スクーターもオールドべスパから現行のビーノに変更。あまりクルマを意識しない風だが昔に比べ美少女キャラ系をメイン爆発的に拡がった各スケールフィギュア市場に技術力トップのタミヤが素材を投入してくれるのはもモデラーにはありがたいはずだ。何か仕掛けてくれそうだ。

ある意味で企画力ではタミヤさえ凌ぐアオシマは自衛隊の装備品に熱心だ。特に護衛艦はやりたい放題。陸自車両ではタミヤと被らない1/72の発売が早い。災害復旧でも大活躍で一般道でも見掛ける機会の多い通称「3トン半」73式大型トラックを1/35で発売。まだ空白の多い陸自車両をアオシマが席捲する日も近い。