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アニメ・特撮・映画
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シリーズ構成・脚本にRe:ゼロの長月達平先生で製作がA-1 Picturesという申し分のない布陣。だが架空戦記モノは異世界のような王道にはなり得ないので 逆に製作がヤリたい放題やってくれる時もあり 好きな人はよりディープに楽しめる。

この設定だけで滾るものがある。館山基地は関東大震災で隆起した浅瀬を埋め立てて作られた旧海軍基地で本土決戦用に作られた掩体壕など戦跡が多数現存する歴史的にも価値のある施設。現在は海自救難隊のヘリ専用基地のため滑走路は1000mクラス。これをF-15Jが離着陸できるよう海側にほぼ倍くらいに延長。また旧海軍時代から水上機の接岸や揚陸も可能な設定上かなり万能な基地。古の“Gメン75”OPはこの館山基地の滑走路でロケという歴史秘話もある。
乗機もマニアックというよりメジャーな機種ではゲーム等で既に出回っているため凝っている。知名度や認知度が下がればネットにありがちな“知ったか”の揚げ足取りが防げる。ということは流行らなくても好きな話ができる一石二鳥。

少なくとも私はエアフィックスのプラモで知った機体の一つグロスター・グラディエーターが主人公の愛機。固定脚の複葉機なのに風防を装備する過渡期の英軍機。デビュー時には既にホーカー・ハリケーンが量産体制にあり補助的な存在になっていた。それでもマルタ島に配備されたグラディエーターはイタリア軍爆撃機を要撃し戦果を上げる。また艦載型シーグラディエーターはその後も哨戒機等として運用され続けた。こうした旧型の活躍の場が英軍らしい戦記。

中島の一式戦「隼」四式戦「疾風」に比べ操縦性にクセがあり前線では不評だった二式戦「鍾馗」。もともと隼の補完的な機体だったが設計者の糸川博士は傑作機と称している。確かに外国機との比較試験では優秀な成績を収め 戦後の米軍の評価は高かった。外地でもベテラン操縦士の部隊では一定の戦果をあげている。四式戦が量産されると生産が終わりそのためか実機が一機も現存しない。

ハインケルHE100D-1はメッサーシュミットBf109の競作に敗れたHe112の発展改良型である。D-0型が試作型でD-1型は量産準備型とか増加試作型に相当する。高性能機を作りながらハインケルが度々不採用になるのはエルンスト・ハインケル博士の政治的確執とも言われるが技術的に凝った構造で実戦運用上懸念される機体も多くこのHE100D-1もその一つ。ただこれらの論争は戦争後半になると一笑に付されルフトバッフェもハインケルに泣き付く機会が増え始める。

アエルマッキ M.C.72はシュナイダーカップでカーチスR3C-2からタイトルを奪い返したマッキM.39の後継機となるレース専用機。カーチスR3C-2は紅の豚のミッキー・カーチス、マッキM.39はポルコ・ロッソの同僚フェラーリン少佐の乗機モデルとなった。マッキ M.C.72が1934年に打ち立てた平均速度709km/h(440mph)の速度記録は水上機(フロート付き航空機)としては現在に到っても破られていない。
と…いう歴史秘話は同人ネタとしては申し分なかったが例のコロナというより五輪のせいでコミケは事実上丸一年以上も先に飛ばされてしまった。この「戦翼のシグルドリーヴァ」の放送時期も同じ理由でズレてしまったことは不運というだけでは溢しきれない。来年の冬まで精々書き溜めて「薄くない本」を作ってやろう。

この設定だけで滾るものがある。館山基地は関東大震災で隆起した浅瀬を埋め立てて作られた旧海軍基地で本土決戦用に作られた掩体壕など戦跡が多数現存する歴史的にも価値のある施設。現在は海自救難隊のヘリ専用基地のため滑走路は1000mクラス。これをF-15Jが離着陸できるよう海側にほぼ倍くらいに延長。また旧海軍時代から水上機の接岸や揚陸も可能な設定上かなり万能な基地。古の“Gメン75”OPはこの館山基地の滑走路でロケという歴史秘話もある。
乗機もマニアックというよりメジャーな機種ではゲーム等で既に出回っているため凝っている。知名度や認知度が下がればネットにありがちな“知ったか”の揚げ足取りが防げる。ということは流行らなくても好きな話ができる一石二鳥。

少なくとも私はエアフィックスのプラモで知った機体の一つグロスター・グラディエーターが主人公の愛機。固定脚の複葉機なのに風防を装備する過渡期の英軍機。デビュー時には既にホーカー・ハリケーンが量産体制にあり補助的な存在になっていた。それでもマルタ島に配備されたグラディエーターはイタリア軍爆撃機を要撃し戦果を上げる。また艦載型シーグラディエーターはその後も哨戒機等として運用され続けた。こうした旧型の活躍の場が英軍らしい戦記。

中島の一式戦「隼」四式戦「疾風」に比べ操縦性にクセがあり前線では不評だった二式戦「鍾馗」。もともと隼の補完的な機体だったが設計者の糸川博士は傑作機と称している。確かに外国機との比較試験では優秀な成績を収め 戦後の米軍の評価は高かった。外地でもベテラン操縦士の部隊では一定の戦果をあげている。四式戦が量産されると生産が終わりそのためか実機が一機も現存しない。

ハインケルHE100D-1はメッサーシュミットBf109の競作に敗れたHe112の発展改良型である。D-0型が試作型でD-1型は量産準備型とか増加試作型に相当する。高性能機を作りながらハインケルが度々不採用になるのはエルンスト・ハインケル博士の政治的確執とも言われるが技術的に凝った構造で実戦運用上懸念される機体も多くこのHE100D-1もその一つ。ただこれらの論争は戦争後半になると一笑に付されルフトバッフェもハインケルに泣き付く機会が増え始める。

アエルマッキ M.C.72はシュナイダーカップでカーチスR3C-2からタイトルを奪い返したマッキM.39の後継機となるレース専用機。カーチスR3C-2は紅の豚のミッキー・カーチス、マッキM.39はポルコ・ロッソの同僚フェラーリン少佐の乗機モデルとなった。マッキ M.C.72が1934年に打ち立てた平均速度709km/h(440mph)の速度記録は水上機(フロート付き航空機)としては現在に到っても破られていない。
と…いう歴史秘話は同人ネタとしては申し分なかったが例のコロナというより五輪のせいでコミケは事実上丸一年以上も先に飛ばされてしまった。この「戦翼のシグルドリーヴァ」の放送時期も同じ理由でズレてしまったことは不運というだけでは溢しきれない。来年の冬まで精々書き溜めて「薄くない本」を作ってやろう。