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旅行・ツーリング
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たいへん紛らわしいのだが「富士山世界遺産センター」は静岡県と山梨県にそれぞれ1ヶ所ずつ計2ヶ所ある。今回の目的地は勿論ゆるキャンΔOVA2話に登場した山梨県立富士山センターのほう。間違えやすく現に間違えた方もいた。

間違えやすい理由の一つはグーグルが「検索の曖昧さ」に気を利かせ過ぎてくれることにもある。山梨県立のキーワードを入れても手っ取り早く静岡側を先に案内してしまう。外観は静岡県側が科学特捜隊の基地みたいな特徴的外観なのに比べ、山梨県は簡素。静岡は富士宮浅間大社の隣りでゴチャついているが、山梨は新五合目にアクセスする富士スバルライン入口付近にあり中央道河口湖インターにも近い。ただ周りに似たような名前の施設が多く入口も少々わかりにくい。

展示内容は(静岡県側を知らないが)似たようなものだと思う。同じテーマを扱っているから当然だがどちらの県もお互いにライバル視している感もある。私観だが南側の静岡は山岳信仰など宗教色が強く、富士五湖を控える北の山梨県は観光に力が入っている気がする。また富士山西側は主に牧草地。東側は演習場だ。

富士山という名匠の歴史や地質学的な形成過程が解説されるのはどちらも同じ。あとはディスプレイの違いだが実はこれが重要。博物館や美術館は、ただ貴重な品を飾ってあるだけは経営が成り立たない。公費に頼らず集客で賄えることがベスト。そのためには展示方法にもエンターテインメントな要素が必要となる。

今やインターネットがあれば大概の情報は手に入る。ショーケース越しに絵画を眺めるような固定した平面情報ではネットに敵わない。ここは切れ目のない空間に様々な情報が埋め込まれつい立ち止まって眺め回す。なかなか楽しい所だ。

展示の中でかなり詳細に解説されていたのが富士山の火山学的考察。個人的にも興味のある分野で、ここ数年でGPS等を使った測地学の精度が飛躍的に向上。古い火口や溶岩流など今までわからなかった痕跡が次々発見されている。

富士山の山梨県側は静岡県側に比べ溶岩洞窟が多い。これは山体崩壊でなだらかになった静岡県側に対し、小規模な割れ目噴火と火砕流で多数の堰止湖や洞窟が形作られた山梨県側の地形的な違い。鍾乳洞が長期の侵食でできるのに対し溶岩洞窟は一度の噴火で形成。その不思議な景色が信仰の対象だった。

展示の端に置かれた野営のディスプレイ。富士山自体は国立公園の世界遺産でやたらとキャンプはできないが富士五胡周辺から朝霧高原に掛けてにキャンプ場は多数ある。アクセスが良いのも特筆。その他にも安く泊れる民宿からホテルまで季節や気分で自由に選べる。ワケあって来年もまた「八月」に来る予定。

ゆるキャンΔOVAにも登場のエントランスのモニュメント。枯山水風の地産岩石の上に月を模ったような花崗岩らしき円盤が富士山のシルエットで抜かれている。この石材のオブジェが超印象的。奥の本館2階がラウンジで例の富士山カレーが召し上がれるがやはり入場制限があり面倒だったので今回はガマンして帰る。

こちらは行く途中で通ったJR富士宮駅近くにある(静岡県立)富士山世界遺産センター。遠くから見ているが実際かなり大きく高さはガンダム立像くらいあって内部は5階建。ここから山梨県の富士山センターまで40km以上ある。アニメの聖地になるよりはいずれウルトラ怪獣に壊されそうな建造物なので期待して待ちたい。

間違えやすい理由の一つはグーグルが「検索の曖昧さ」に気を利かせ過ぎてくれることにもある。山梨県立のキーワードを入れても手っ取り早く静岡側を先に案内してしまう。外観は静岡県側が科学特捜隊の基地みたいな特徴的外観なのに比べ、山梨県は簡素。静岡は富士宮浅間大社の隣りでゴチャついているが、山梨は新五合目にアクセスする富士スバルライン入口付近にあり中央道河口湖インターにも近い。ただ周りに似たような名前の施設が多く入口も少々わかりにくい。

展示内容は(静岡県側を知らないが)似たようなものだと思う。同じテーマを扱っているから当然だがどちらの県もお互いにライバル視している感もある。私観だが南側の静岡は山岳信仰など宗教色が強く、富士五湖を控える北の山梨県は観光に力が入っている気がする。また富士山西側は主に牧草地。東側は演習場だ。

富士山という名匠の歴史や地質学的な形成過程が解説されるのはどちらも同じ。あとはディスプレイの違いだが実はこれが重要。博物館や美術館は、ただ貴重な品を飾ってあるだけは経営が成り立たない。公費に頼らず集客で賄えることがベスト。そのためには展示方法にもエンターテインメントな要素が必要となる。

今やインターネットがあれば大概の情報は手に入る。ショーケース越しに絵画を眺めるような固定した平面情報ではネットに敵わない。ここは切れ目のない空間に様々な情報が埋め込まれつい立ち止まって眺め回す。なかなか楽しい所だ。

展示の中でかなり詳細に解説されていたのが富士山の火山学的考察。個人的にも興味のある分野で、ここ数年でGPS等を使った測地学の精度が飛躍的に向上。古い火口や溶岩流など今までわからなかった痕跡が次々発見されている。

富士山の山梨県側は静岡県側に比べ溶岩洞窟が多い。これは山体崩壊でなだらかになった静岡県側に対し、小規模な割れ目噴火と火砕流で多数の堰止湖や洞窟が形作られた山梨県側の地形的な違い。鍾乳洞が長期の侵食でできるのに対し溶岩洞窟は一度の噴火で形成。その不思議な景色が信仰の対象だった。

展示の端に置かれた野営のディスプレイ。富士山自体は国立公園の世界遺産でやたらとキャンプはできないが富士五胡周辺から朝霧高原に掛けてにキャンプ場は多数ある。アクセスが良いのも特筆。その他にも安く泊れる民宿からホテルまで季節や気分で自由に選べる。ワケあって来年もまた「八月」に来る予定。

ゆるキャンΔOVAにも登場のエントランスのモニュメント。枯山水風の地産岩石の上に月を模ったような花崗岩らしき円盤が富士山のシルエットで抜かれている。この石材のオブジェが超印象的。奥の本館2階がラウンジで例の富士山カレーが召し上がれるがやはり入場制限があり面倒だったので今回はガマンして帰る。

こちらは行く途中で通ったJR富士宮駅近くにある(静岡県立)富士山世界遺産センター。遠くから見ているが実際かなり大きく高さはガンダム立像くらいあって内部は5階建。ここから山梨県の富士山センターまで40km以上ある。アニメの聖地になるよりはいずれウルトラ怪獣に壊されそうな建造物なので期待して待ちたい。