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オートバイ
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80´sは二気筒に妙な偏見がある。かのホンダが「400は2気筒で充分」と豪語してホークで好調だった最中に、カワサキの4気筒Z400FXにすっかりお株を奪われたトラウマがあるからだ。ホークのオーナーはずいぶん肩身の狭い思いをしたらしい。無論ホークが遅いはずはない。実際ゼロヨンなどは2気筒のほうが速いこともよくあった。ただ昔の2気筒は空冷で頭打ちが早く、回したあと焦げ臭い匂いがする。車格も少し劣って見えた。

そんな2気筒ユーザーが劣等感に苛まれていた時期に、2気筒を最初に水冷化したのもカワサキ。当時の売り文句には「欧米ではスタンダードなツインの人気が高い」とあった。国内では振るわなかったが、カワサキは250のGPZ250Rやエリミネイター、400ではGPZ400SやEX-4を淡々と売り続ける。その「不人気なツイン」の進化版が今の売れ筋ということだ。
水冷化で筒温を安定させて、インジェクション化で更に全域の最適化を図る。しかも今は点火時期やスロットルの開閉速度まで演算に入る。
燃調や進角を最適化することで異常燃焼や振動を抑え、エンジンのキャラクターまで多気筒のように味付けができるようになった。むしろ4気筒が(重量もコスト的にも)必要なくなってしまった。それでもエンジンはこのEX400G型から新設計。逆に車体は250と共通とし軽量化。ニンジャ250には大柄な車格を奢る。400㏄クラスと250㏄のシャシの共用が普通だった時代に、250専用設計で軽量化したZ250FTとは逆行するトレンドを作った。

そんな2気筒ユーザーが劣等感に苛まれていた時期に、2気筒を最初に水冷化したのもカワサキ。当時の売り文句には「欧米ではスタンダードなツインの人気が高い」とあった。国内では振るわなかったが、カワサキは250のGPZ250Rやエリミネイター、400ではGPZ400SやEX-4を淡々と売り続ける。その「不人気なツイン」の進化版が今の売れ筋ということだ。
水冷化で筒温を安定させて、インジェクション化で更に全域の最適化を図る。しかも今は点火時期やスロットルの開閉速度まで演算に入る。
燃調や進角を最適化することで異常燃焼や振動を抑え、エンジンのキャラクターまで多気筒のように味付けができるようになった。むしろ4気筒が(重量もコスト的にも)必要なくなってしまった。それでもエンジンはこのEX400G型から新設計。逆に車体は250と共通とし軽量化。ニンジャ250には大柄な車格を奢る。400㏄クラスと250㏄のシャシの共用が普通だった時代に、250専用設計で軽量化したZ250FTとは逆行するトレンドを作った。