Category :
オートバイ
tag :
tag :
世間は五輪の情報操作とコロナ拡大のパニックで驚天動地の大騒ぎだが、こちらはアフターオリンピックの冬コミ原稿を書き溜めている。カブに関しては、それこそ上には上がいる。自分で何台もイジッた私よりも遥かに詳しいライターさんが多数いらっしゃる。私は少し絞り込んで書く。

スーパーカブJBH-AA01型は2007年9月から2012年まで国内で生産された、プレス鋼板とパイプフレームの車体の最後の型になる。2012年以降、生産拠点が一旦中国に移り、現行のJBH-AA04型に移行して逆輸入されるが、2017年から同型の生産は熊本工場に戻った。この間、私はちょうど正規の新聞配達員で、自分では乗らなかったが、中国製カブの惨憺たる評判を見聞きした。無論これらは恐ろしく荒い使い方をする新聞配達員の評価であって、一般に使われる分には別段の問題はないのかもしれない。
JBH-AA01型からインジェクション(PGM-FI電子制御式燃料噴射装置)化。まぎらわしいがエンジン形式名AA01E型はキャブレターの最終型。AA02E型は燃料噴射でクランクケースが黒塗装。マフラーに触媒が入る。

箱状ヘッドカバーはシール付きフランジボルト2本で固定される。旧型はタペット調整用の丸いフタが上下にあった。AA04型以降はフィンが切ってある。エアクリーナーボックスは大型でインシュレーターが長く複雑な形状。またブローバイやセンサーなど補器も多い。それでも燃料噴射は小排気量になるほど制御が難しく、出力・燃費とも低下。額面性能よりも排ガス浄化のために行われたFI化。そのためピストンにカーボンのこびり付きはないが、異常燃焼で焼き付いたような個体をよく見掛けた。

セルモーターが後付けなのがわかる。エンジン本体は、OHVの中古からツインカム4バルブのコンプリートまで、純正もアフターもほぼ無限にある。ただ6V時代から続いたプレス鋼板のモノコックフレームはJBH-AA01が最後。AA04型以降はパイプフレームに樹脂製の外装を被せたありふれた物に代わる。似て非なるものだ。2012年まで生産されたJBH-AA01型で貴重なのは、このフレームだ。私が知っている、私だけではない、日本中、世界中で知られた「一家に一台」のレジェンドのカブは、この形だ。

スーパーカブJBH-AA01型は2007年9月から2012年まで国内で生産された、プレス鋼板とパイプフレームの車体の最後の型になる。2012年以降、生産拠点が一旦中国に移り、現行のJBH-AA04型に移行して逆輸入されるが、2017年から同型の生産は熊本工場に戻った。この間、私はちょうど正規の新聞配達員で、自分では乗らなかったが、中国製カブの惨憺たる評判を見聞きした。無論これらは恐ろしく荒い使い方をする新聞配達員の評価であって、一般に使われる分には別段の問題はないのかもしれない。
JBH-AA01型からインジェクション(PGM-FI電子制御式燃料噴射装置)化。まぎらわしいがエンジン形式名AA01E型はキャブレターの最終型。AA02E型は燃料噴射でクランクケースが黒塗装。マフラーに触媒が入る。

箱状ヘッドカバーはシール付きフランジボルト2本で固定される。旧型はタペット調整用の丸いフタが上下にあった。AA04型以降はフィンが切ってある。エアクリーナーボックスは大型でインシュレーターが長く複雑な形状。またブローバイやセンサーなど補器も多い。それでも燃料噴射は小排気量になるほど制御が難しく、出力・燃費とも低下。額面性能よりも排ガス浄化のために行われたFI化。そのためピストンにカーボンのこびり付きはないが、異常燃焼で焼き付いたような個体をよく見掛けた。

セルモーターが後付けなのがわかる。エンジン本体は、OHVの中古からツインカム4バルブのコンプリートまで、純正もアフターもほぼ無限にある。ただ6V時代から続いたプレス鋼板のモノコックフレームはJBH-AA01が最後。AA04型以降はパイプフレームに樹脂製の外装を被せたありふれた物に代わる。似て非なるものだ。2012年まで生産されたJBH-AA01型で貴重なのは、このフレームだ。私が知っている、私だけではない、日本中、世界中で知られた「一家に一台」のレジェンドのカブは、この形だ。