Category :
オートバイ
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私が昔から知っているある業者で、とにかく人が乗るバイクや趣味を茶化してばかりいるヤツがいた。本人はギャグのつもりらしいのだが、案の定、ほとんどの客は苦笑いしながらも気を悪くして(中にはカンカンに怒る人も)次々に去られ、今では一見サン相手。バイクのような趣味性の強い物は、単純な好き嫌い含めてツッコミどころ満載。友人の言い方を借りるなら「異性の趣味」にケチを付けるような話だと。そりゃ怒るわ(笑)。
幸い今のバイクは万人ウケするキャラクター(悪くいうなら没個性的)で、ケチの付けどころがない。これが旧車となると車種選びに乗り手独自の価値観が絡む。レジェンドとオマージュでは、全く似て非なるモノだ。

旧型カタナのオーナーのため、この新型の感想をよく聞かれるが、新型が悪かろうはずがない。ただ自分で買って乗ろうとは思わないといったていど。似たような機種が2台は要らない。これは相対的な価値観。新型カタナは、そのシルエットもコンセプトも好みが分かれると思う。この車種そのものの感想というなら「よくできている」と思った。新型の形式名はGT79B。GT79AがGSX-S1000/Fのことなので、シャシ流用と見て間違いなかろう。とすればベースはGSX-R1000。そのハーフカウル版とも言える。これはイイ。ポジションもラクそうだしバーハンなら交換も容易だ。

シートの座面が広くタンデム側も平面で広い。最近デザイン上のトレンドからムダにテール周りを絞った機種が多いが、あれでは積載が安定しない。スイングアームにリアフェンダーやナンバープレートをマウントするのは欧州の流行り。これは好きではないが、フェンダーレスキットなどでどうにでもなる。シート高がやや高めで座面が広く脚付きが心配だがGSX-R用の車高調もあるので流用できると思う。マフラーなども使えそうだ。

肝心のフロントカウルのデザインも旧型の雰囲気をよく保ちながら合理的に引かれていると思う。発展型のデザインスタディは昔から多数あったが、今は曲線よりも多面体デザインがトレンド。ただ所詮ハンス・ムートには敵わないと思った。初期型のフロントカウルがほぼ一つのパーツなのは生産技術的にもスゴイ事。工業製品は常にシンプル・イズ・ベストだ。
世間にはアツいカタナマニアが数多いるが、わたしが旧型(82年型GSX750SⅠ)を購入した動機は、私が限定解除した直後、大型車の中でいちばん相場が低かったからだ。カタナは90年代から逆輸入の1100が主流になり、どこのメーカーも「ナナハン」は極端に安かった。金がなかったので、本体が安くて程度が良く、部品があることが条件。GS650Gはもっと安かったかもしれない。単純に好みならゼファー750のほうが良かった。

その後マンガ「キリン」の影響からビッグバイクのカスタムがブームになり、エンジンや足回りに大枚を掛けた凄まじい改造車が氾濫。スズキも「アニバーサリー」や「ファイナル」など限定再生産して火に油を注ぐ。貧乏な私がブラック企業でコキ使われてる間にブームは過ぎ去り、収集の付かなくなったカスタムが残骸のように溢れる時代になっていた。初期のカタナは今や旧車の部類に入って、ノーマルに近い個体が多い750の相場が上がり始めた。だからと言って売る気もない。特にアツい思いもコダワリもないが、今も手元にあるので、周りが何と言おうが乗っている。
幸い今のバイクは万人ウケするキャラクター(悪くいうなら没個性的)で、ケチの付けどころがない。これが旧車となると車種選びに乗り手独自の価値観が絡む。レジェンドとオマージュでは、全く似て非なるモノだ。

旧型カタナのオーナーのため、この新型の感想をよく聞かれるが、新型が悪かろうはずがない。ただ自分で買って乗ろうとは思わないといったていど。似たような機種が2台は要らない。これは相対的な価値観。新型カタナは、そのシルエットもコンセプトも好みが分かれると思う。この車種そのものの感想というなら「よくできている」と思った。新型の形式名はGT79B。GT79AがGSX-S1000/Fのことなので、シャシ流用と見て間違いなかろう。とすればベースはGSX-R1000。そのハーフカウル版とも言える。これはイイ。ポジションもラクそうだしバーハンなら交換も容易だ。

シートの座面が広くタンデム側も平面で広い。最近デザイン上のトレンドからムダにテール周りを絞った機種が多いが、あれでは積載が安定しない。スイングアームにリアフェンダーやナンバープレートをマウントするのは欧州の流行り。これは好きではないが、フェンダーレスキットなどでどうにでもなる。シート高がやや高めで座面が広く脚付きが心配だがGSX-R用の車高調もあるので流用できると思う。マフラーなども使えそうだ。

肝心のフロントカウルのデザインも旧型の雰囲気をよく保ちながら合理的に引かれていると思う。発展型のデザインスタディは昔から多数あったが、今は曲線よりも多面体デザインがトレンド。ただ所詮ハンス・ムートには敵わないと思った。初期型のフロントカウルがほぼ一つのパーツなのは生産技術的にもスゴイ事。工業製品は常にシンプル・イズ・ベストだ。
世間にはアツいカタナマニアが数多いるが、わたしが旧型(82年型GSX750SⅠ)を購入した動機は、私が限定解除した直後、大型車の中でいちばん相場が低かったからだ。カタナは90年代から逆輸入の1100が主流になり、どこのメーカーも「ナナハン」は極端に安かった。金がなかったので、本体が安くて程度が良く、部品があることが条件。GS650Gはもっと安かったかもしれない。単純に好みならゼファー750のほうが良かった。

その後マンガ「キリン」の影響からビッグバイクのカスタムがブームになり、エンジンや足回りに大枚を掛けた凄まじい改造車が氾濫。スズキも「アニバーサリー」や「ファイナル」など限定再生産して火に油を注ぐ。貧乏な私がブラック企業でコキ使われてる間にブームは過ぎ去り、収集の付かなくなったカスタムが残骸のように溢れる時代になっていた。初期のカタナは今や旧車の部類に入って、ノーマルに近い個体が多い750の相場が上がり始めた。だからと言って売る気もない。特にアツい思いもコダワリもないが、今も手元にあるので、周りが何と言おうが乗っている。