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ミリタリー
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艦上偵察機「彩雲」の現存機は海外にも皆無で、この胴体もどこから来たものか不明。仮に復元されればおそらく世界で唯一の機体になる。米国のスミソニアン博物館に部品状態で保管されていた個体かもしれない。

戦時中、偵察機を専用で作った国は珍しく、艦上機としては世界で唯一の機種。陸軍の百式司令部偵察機と共に高い性能を誇り、連合軍の前線を脅かした。戦後、接収された機体の米国内テストでは高オクタンガソリンを使って時速694㎞/hを記録。これは日本軍の単発機としてはトップの速度記録(双発機ではキ83試作戦闘機の762km/hが最速)。戦中の国内テストでは639km/hの速度を記録し低質の燃料ながら日本軍機では最速だった。

機体の後部から前方に向って3名が乗機し、中央に写真機や無線・航法装置があったはずだ。偵察機のため基本的に非武装だが、後部座席に一式7.9粍機銃を装備していた。構造は中島らしく縦通材を減らし圧延厚板を多用したセミモノコック構造で、沈頭鋲を使いパテで表面を平滑化していた。

彩雲のものと思われれる「誉」エンジン。14気筒の「栄」を18気筒化しボアアップした空冷星形35800㏄エンジン。陸軍の四式戦「疾風」や海軍の紫電改などに搭載され、小型軽量だが高回転型で油脂類にも高い品質を要求した。接収した米軍は、その精密さを「奇跡のエンジン」と評した。設計者の中川良一技師は戦後日産プリンス・スカイライン2000GT-R、R380、383の(S20、GR8、GRX-3)エンジンの設計にも携わっている。

戦時中、偵察機を専用で作った国は珍しく、艦上機としては世界で唯一の機種。陸軍の百式司令部偵察機と共に高い性能を誇り、連合軍の前線を脅かした。戦後、接収された機体の米国内テストでは高オクタンガソリンを使って時速694㎞/hを記録。これは日本軍の単発機としてはトップの速度記録(双発機ではキ83試作戦闘機の762km/hが最速)。戦中の国内テストでは639km/hの速度を記録し低質の燃料ながら日本軍機では最速だった。

機体の後部から前方に向って3名が乗機し、中央に写真機や無線・航法装置があったはずだ。偵察機のため基本的に非武装だが、後部座席に一式7.9粍機銃を装備していた。構造は中島らしく縦通材を減らし圧延厚板を多用したセミモノコック構造で、沈頭鋲を使いパテで表面を平滑化していた。

彩雲のものと思われれる「誉」エンジン。14気筒の「栄」を18気筒化しボアアップした空冷星形35800㏄エンジン。陸軍の四式戦「疾風」や海軍の紫電改などに搭載され、小型軽量だが高回転型で油脂類にも高い品質を要求した。接収した米軍は、その精密さを「奇跡のエンジン」と評した。設計者の中川良一技師は戦後日産プリンス・スカイライン2000GT-R、R380、383の(S20、GR8、GRX-3)エンジンの設計にも携わっている。