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オカルト掲示板というのがなかなかおもしろい。いわゆる釣りの作り話も多いようだがフィクションなら逆によくできた話も多い。オカルトというのか霊体験は内輪で少なからず聞いたことがあった。私も…実はある。
10年以上前のことだが、友人と3人で車山高原にスキーに行った帰りだ。3人は私と女子二人。会社の同僚とその友人。私も男の友人を1人誘ったが、都合で欠席になって男(私)と女子2名の計3人。これは実は誤算で、男の友人に車(ワゴン車)を出してもらい運転も頼む宛てが外れた。結局、私のジムニーに男女3人。運転は往復とも私1人で運転になってしまった。

帰路、国道52号線を走っていた。遊びまくって夕食をとって夜11時くらいだったと思う。運転の私はトイレに行きたくなって、身延山の駐車場の公衆便所をに寄った。身延山入口前の道路沿いにある観光バスも入れる参拝客用駐車場。女子2人は車の中で待っていた。公衆トイレは電気が点いてキレイだった。私が用を足して車に戻ると、女子2人が何やらモメている。
「…ねえ、その話、もうやめない?」「でも、見たでしょ?」…私は何があったか聞いた。同僚女子が「今、男トイレに黒いお坊さんみたいな人が入っていかなかった?」と。…いやトイレは終始私1人だったと返す。彼女の話によれば、私がトイレに入った後、黒いお坊さんのような人が同じトイレに入って行ったという。こんな時間に?という話をしていたそうだ。私は小を済ませ出てきたが、お坊さんは出てこない。私も見ていない。
そういわれて公衆トイレのほうを見る。トイレは建屋の両端がそれぞれ男女の入口で、どちらも煌々と灯りが点っている。トイレの裏は石垣で他に抜けられるような所はない。石垣は駐車場を囲うように3メートルくらいそそり立って、背後は暗いが人がいればわかる。それらしき人はいない。
車を出すまでの間、それとなく注視するが、人影はない。同僚女子は明らかに不快そうにその話題を打ち切ろうとするが、彼女の友人女子は興味津々、執拗に謎に迫ろうとする。結局、車が走り出してもしばらくの間「いた、いない」の大論争。私は少々疲れもあって黙って聞いていた。

同僚女子は行動派で現実主義者。とてもウソを言う柄ではない。友人女子も普通に明朗快活で、同僚より清楚な感じ。コチラも人にカマかけるような人柄ではない。その後も彼女等とは話もしたが、スキーツアーの中ではごく微々たる話で、特に話題には上らなかった。例えば旅行にいったりすると、道中で疲れていたり酒が残っていたりすると、何かの見間違いをしたのではないかと思われる体験は、それほど珍しくなかったと思う。
またオカルトなんてネタで人の気を引こうとする奴もいなかったし、酒の席で男女が消えるとか、あまり難しく考える歳でもなかったから、夜中に人がいようがいまいが、その前後では気にすることでもなかった。
昨今のオカルト掲示板のネタクラスの経験らしき事は、私にとってはこんな程度のことしかない。むしろ今のほうが信憑性や合理性に拘る傾向があるので、絞っていくとこんな話しか出ない。もちろんネタのためだけにあらためて霊体験などしたいとは思わない。できれば一生ない事を望む。
10年以上前のことだが、友人と3人で車山高原にスキーに行った帰りだ。3人は私と女子二人。会社の同僚とその友人。私も男の友人を1人誘ったが、都合で欠席になって男(私)と女子2名の計3人。これは実は誤算で、男の友人に車(ワゴン車)を出してもらい運転も頼む宛てが外れた。結局、私のジムニーに男女3人。運転は往復とも私1人で運転になってしまった。

帰路、国道52号線を走っていた。遊びまくって夕食をとって夜11時くらいだったと思う。運転の私はトイレに行きたくなって、身延山の駐車場の公衆便所をに寄った。身延山入口前の道路沿いにある観光バスも入れる参拝客用駐車場。女子2人は車の中で待っていた。公衆トイレは電気が点いてキレイだった。私が用を足して車に戻ると、女子2人が何やらモメている。
「…ねえ、その話、もうやめない?」「でも、見たでしょ?」…私は何があったか聞いた。同僚女子が「今、男トイレに黒いお坊さんみたいな人が入っていかなかった?」と。…いやトイレは終始私1人だったと返す。彼女の話によれば、私がトイレに入った後、黒いお坊さんのような人が同じトイレに入って行ったという。こんな時間に?という話をしていたそうだ。私は小を済ませ出てきたが、お坊さんは出てこない。私も見ていない。
そういわれて公衆トイレのほうを見る。トイレは建屋の両端がそれぞれ男女の入口で、どちらも煌々と灯りが点っている。トイレの裏は石垣で他に抜けられるような所はない。石垣は駐車場を囲うように3メートルくらいそそり立って、背後は暗いが人がいればわかる。それらしき人はいない。
車を出すまでの間、それとなく注視するが、人影はない。同僚女子は明らかに不快そうにその話題を打ち切ろうとするが、彼女の友人女子は興味津々、執拗に謎に迫ろうとする。結局、車が走り出してもしばらくの間「いた、いない」の大論争。私は少々疲れもあって黙って聞いていた。

同僚女子は行動派で現実主義者。とてもウソを言う柄ではない。友人女子も普通に明朗快活で、同僚より清楚な感じ。コチラも人にカマかけるような人柄ではない。その後も彼女等とは話もしたが、スキーツアーの中ではごく微々たる話で、特に話題には上らなかった。例えば旅行にいったりすると、道中で疲れていたり酒が残っていたりすると、何かの見間違いをしたのではないかと思われる体験は、それほど珍しくなかったと思う。
またオカルトなんてネタで人の気を引こうとする奴もいなかったし、酒の席で男女が消えるとか、あまり難しく考える歳でもなかったから、夜中に人がいようがいまいが、その前後では気にすることでもなかった。
昨今のオカルト掲示板のネタクラスの経験らしき事は、私にとってはこんな程度のことしかない。むしろ今のほうが信憑性や合理性に拘る傾向があるので、絞っていくとこんな話しか出ない。もちろんネタのためだけにあらためて霊体験などしたいとは思わない。できれば一生ない事を望む。