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アニメ・特撮・映画
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中盤に出てきた「月がキレイ」というのは漱石の逸話で、英語教師だった漱石が“I LOVE YOU”の邦訳が適当でないから「月がキレイですね」とでも言っておけ!と生徒を諭した、以後「月がキレイですね」というと“I LOVE YOU”と暗に言っているという。事実かどうかは不明の都市伝説ともいう。

連れカノにはこんな古典文学の逸話や表現が時々出てくる。制作のプロジェクトNo.9はロウきゅーぶ!やエグゼロスなど露骨なエロアニメを得意とする会社だが、原作の下地がかなり上質に書かれているため、在り来たりの低俗なラブコメに分類するのはモッタイナイほど心理描写の質感は高い。
中盤から絡むラノベオタクの東頭イサナのピュアな攻めの前に、高校デビューで取り繕った結女の陰キャの心の声が顔を覗かせる所がオモシロイ。

元カノのいる前に別の脈アリが現れたらさっさと乗り換えるのが今風だけど、それじゃ物語にならない。ここでは純粋過ぎて勘違いを続けるイサナに対し、素直になれない結女の葛藤の描写がストーリーに厚みを与える。
そういえば漱石の長編「こころ」も三角関係の回想(というか遺書…)で、こちらは昔の話でもあるし葛藤から恋敵をハメて懺悔する陰惨な結末だったが心理描写はさすがに鋭いものがあった。それを今風に軽くした感じ。

連れカノにはこんな古典文学の逸話や表現が時々出てくる。制作のプロジェクトNo.9はロウきゅーぶ!やエグゼロスなど露骨なエロアニメを得意とする会社だが、原作の下地がかなり上質に書かれているため、在り来たりの低俗なラブコメに分類するのはモッタイナイほど心理描写の質感は高い。
中盤から絡むラノベオタクの東頭イサナのピュアな攻めの前に、高校デビューで取り繕った結女の陰キャの心の声が顔を覗かせる所がオモシロイ。

元カノのいる前に別の脈アリが現れたらさっさと乗り換えるのが今風だけど、それじゃ物語にならない。ここでは純粋過ぎて勘違いを続けるイサナに対し、素直になれない結女の葛藤の描写がストーリーに厚みを与える。
そういえば漱石の長編「こころ」も三角関係の回想(というか遺書…)で、こちらは昔の話でもあるし葛藤から恋敵をハメて懺悔する陰惨な結末だったが心理描写はさすがに鋭いものがあった。それを今風に軽くした感じ。
テーマ:継母の連れ子が元カノだった - ジャンル:アニメ・コミック